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ルマンのBMW M1 – リアウインドウ

BAYMO(サファイアモデル)のBMW M1の製作記です。リアウインドウを覆うルーバーはレジンパーツが用意されていますが、一部が欠けていてエッジもガタガタなので自作します。
既製の帯金だとサイズの合うものがなく、厚さ0.25mmの洋白板から糸鋸で切り出した帯を、デカールの柄に合うように幅を揃え、両端を直角に折ってボディに乗せました。
洋白の帯の長さはある程度余裕をもって切り出し、開口部の幅に合わせて折り曲げる目安のラインを油性マジックで引いておきます。
折り曲げに使う工具はホーザンの精密プライヤー。一気にグイッと曲げるのではなく、20度くらいずつ小刻みに、その都度、裏側の谷間の逆エッジをヤスることで、表の角がダルくならずに済みます。
ボディ側の受けはBMCタガネで、パーツの仮組みを何度も繰り返しつつ、ちまちまと彫り下げました。
最下段の帯については両端を折り曲げることなく、少したわませることでボディ側の溝に差し込めるように調整します。
金属の工作に手先が馴染んだところで、リアウイングのフラップもやっつけてしまいましょう。材料は0.2mmの洋白板と0.3mmの角線です。
フラップの後縁に付くガーニーリップを再現するため、両者をしっかり半田付けしてから、サンドペーパーで削ってエッジを薄くします。
あまり乱暴にヤスると半田が外れて元も子もなくなるので、ペーパーを動かす手の方向にも注意しながら、じっくり寸法を詰めていきました。
実車のフラップの前縁には凸リベットが並んでいるのが確認できますが、1/43なら凹穴表現でも十分でしょう。
ノギスで等間隔にケガキを入れ、モーターツールで浅い窪みをつけてから、0.25mmのドリルで開口。アセトンに浸して仮止めの接着剤を外してから、穴の並びの微妙なブレをモーターツールで修正しています。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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