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アカデミーのファントム製作記(おまけ)-パイロットフィギュア

昨年12月にコクピットに手を加えたアカデミーのファントムIIですが、懸案だったパイロットのフィギュアが出来上がり、ようやく完成となりました。
東上野のオートモデリGTさんで見つけたフジミのイントルーダーから、小気味よいモールドが際立つヘルメットのパーツをシリコーンゴムで型取り!
シリコーンゴムの硬化後にナイフで切り開いてパーツを取り出し、ウレタンを流して複製しました。でも、既存の胴体に合わせてみると、大きすぎてバランスが悪いことが判明…。
次に考えたのがREEDOAKの3Dプリントフィギュアの米海軍ヘリコプターパイロット。上は加工性を考えて友人に真空脱泡機でベージュのレジンで置き換えてもらったもので、タミヤの墨入れ塗料『ピンクブラウン』を塗るといい感じの肌色になるという特典がついてきました。
’70年代の米海軍のヘルメットに似せるため、黒い瞬間接着剤にパウダーを混ぜたものをパテ代わりに盛り上げ、耳垂れの部分の形状をを整えていきます。
先ほど複製したフジミのヘルメットから、酸素マスクの鼻当て部分のみをモーターツールで削り出しました。レジンの特性にもよりますが、硬化後しばらくの間は弾力性もあるので、ぎりぎり薄くまで攻めても折れず加工に耐えてくれます。
マスクとヘルメットは別々に塗装し、0.3mmの洋白線を介して接着。固まったら洋白線を引き抜いて、巻線から作ったホースを取り付ければ、パイロットフィギュアは完成!
パイロットのお尻とシートを接着して機体に入れてみると、どこかが当たってシートが床まで届かず、キャノピーがつかえて閉まらない! 幸いにもまだ組んでない予備キットがあったので(笑) そのコクピットタブに合わせてあちこち削って調整しました。最後にキャノピー開閉用の金属アームを付けようとしたら、以前のパーツが行方不明で見つからず…。「そうだよなぁ、最初に手をつけてから3年以上経ってるもんなぁ」と探すのは諦め、アームの太さをドリルの柄で確かめてから、0.5mmのステンレスパイプで作り直しました。
ちなみに8月末に発売予定のファインモールドのショートノーズVer.には、初回限定で精密なパイロットフィギュアが付いてくるので、ファントムのみならず米海軍好きの1/72モデラーは要チェックです。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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