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F-4Jファントム再開-7(コクピット配線編)

アカデミーの1/72ファントムです。「ナナニイでコクピットに配線する意味ってあるの?見えなくない?」 いやいやいや、見える見えないの問題ではなく、「この種の作業が楽しいからやっている」、ただそれだけでございます。
まずは後席から、材料はいつもの真鍮パイプと糸ハンダです。難しいのはサイズの見極めで、コネクター用のパイプは0.5、糸ハンダは0.25ミリを中心に使っています。ホントはもうひとまわり細いのが理想ですが、同時に取り回しの難易度も上がってしまうので、これくらいに落ち着きました。
仮組みの状態で配線の曲げ具合もある程度決めてしまいますが、いったん外して再度組み立てる際に「アレ?どうだったっけ?」とならないように、左から順に番号を当てがっておき、それぞれ透明の袋に分けて保管します。
前席後方の配線の取り回しを考えつつ、前方のバイザーに配線を2本を追加しました。配線にはコネクターとして真鍮パイプを介在させると、なぜか見た目の説得力が上がります(笑)
中央のHDU(ヘッドアップディスプレイ)はガラス面がダルかったので、耐水ペーパーで平らに削ってコンパウンドで仕上げ、中央のダボの周囲をクリアーオレンジで筆塗りしました。
組み立てるとこんな感じ。バイザーの塗装は最初にグロスブラックで全体を塗り、ツヤを残したい部分をマスクゾルで覆ってからジャーマングレーを吹いています。
ついでにキャノピーの前窓部分もクリアーブルーで塗装。これから先の作業でキズや汚れを心配しなくてすむように、裏面から吹きましょう。
前席後方に設けたプラ板にはエッチングを貼り付けていましたが、シートを脱着している間に剥がれてしまったので、浅く筋彫りした上に伸ばしランナーを接着し、凸型のリブに見立てています。新しく追加したメーターの裏板は0.5mmのプラ板です。
リブの外側には針でリベットをモールドしてから、マスキングしてジャーマングレーを吹きました。『こすって銀さん』でドライブラシすると、沈んでいたディテールが程よく浮き上がってきます。
メーターに使った真鍮パイプは0.6mmと0.4mmを入れ子にしたものです。配線はディテールマスターの0.18mmの黒いリード線、部分的に0.2mm、0.35mmのソフトワイヤー(鉛線)も使いました。
線1本につき5分10分のペースで、うねりや重なり具合を考えながら追加していきます。迷ったときは実物の資料写真にヒントをもらいますが、ほぼ適当です(笑)

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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