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レトロなII号戦車製作記 – 予備履帯と牽引フック

車体前方に付ける予備履帯は、タミヤカスタマーサービスから新たに取り寄せたC型のパーツ(A-27)を2枚つなげたもので作ります。車体に取り付けるラックは、幅1.3mmの真鍮帯金。その上の牽引フックはやや角ばっているのが気になりますが、この2パーツで車体の上下がぴったりと噛み合い、このキットの設計はすごいなと改めて思いました。
車体をひっくり返し、ギアハウジング周囲のリブやボルトをちまちまと追加していきます。ラックの内側に付けたボルトの影響で予備履帯の収まりが悪くなったので、画像の状態から1枚減らして14枚構成に変更しました。
戦闘室前方の装甲板は、操縦手用バイザーの間のスリットを彫り、2つある覗き穴もピンバイスで開口しました。向かって左のダミーバイザーには、固定用の六角ボルトを追加する予定です。
懸案だった車載ジャッキは、とりあえず固定金具のみ、以前作ったIII突D型で余っていたエッチングから、それらしいものをひねり出しました。
パーツを切って曲げて半田で組み立てますが、完成後の一手間として黒染め液に3-5分ほど浸し、真鍮地肌の輝きを抑えておくと、あとで塗装が剥がれても悪目立ちしなくなるのでお勧めです。
先に触れた牽引フックは、全体に角を落として丸みをつける方向で削り込み、車体に接触するリブの部分がシャープに見えるように、エッジを薄くそぎ落としました。
車体に取り付けるボルトは1パーツにつき4箇所あって、天面側はマイナスネジ、垂直面側はキャッスルナットのような形状のものが差し込まれています。
「1/35でマイナスネジなんて持ってたかな?」と、またしてもIII突D型で使ったパーツを思い出し、当ててみるといい感じのサイズ感でした。手持ちのディテールアップパーツは素材や形状、ジャンル別にざっくりと分け、欲しいのものがすぐ探せるように整理しておくのが大事ですね。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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