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レトロなII号戦車製作記 – ロープ掛けとゲペックカステン金具

前回のエントリーで触れたパーツや素材の整理の件、ご覧のようにハードタイプの書類ケースにまとめています。エッチングなどはそれぞれ対応するキットに同梱していた時期もありましたが、置き場所を分散させるとイザという時になかなか見つからないという経験から、このような形に落ち着きました。
プラスチックの丸棒やアングル材など長くて変形しやすいものは、クローゼットの大きめのトレイの中へ…。ベージュや水色など珍しい色のランナー(熱で伸ばしたものも含む)も、モデラーならいつか役に立つ日が来ると信じて(笑)、アレコレ放りこんであります。
今回はそのトレイの中から、プラスチックのチャンネル材を拾ってきて、フロントの牽引ロープ用のフックを自作します。指でじんわりと曲げてカーブさせ、ミニサイズのビーカーに輪ゴムで固定し、70℃くらいの熱湯に浸して変形させました。
それをエッチングソーで短くカット、車体の凹みに合うように調整して、エッジを斜めに落として鉄板細工のように見せかけます。
アハトゥンク・パンツァーのII号F型のページのイラストを参考に、0.3mmの洋白線を曲げてフックを作り、チャンネル材に開けた穴に瞬間接着剤で固定しました。車体への接着はさらさらの流し込みで仮止めした後、裏に開けておいた穴から瞬間接着剤を流して補強。巻きつける牽引ロープは先端部分(タグアイ)の工作が難しそうなので、今後の課題としておきます。
一方、こちらの細かいエッチングパーツはパッションモデルズのJenny’s Clamp、ドイツ軍 OVMクランプセット初期型(P35-075)。ゲペックカステン用の留め具を組んでみたところ、板の厚みが邪魔して説明書の指示どおりにはいかず…。
パーツ08の左右に起こす爪部分は無視して、09のパーツを “適当” な位置で半田付けすることにしました。“適当” といっても、横に並べたときに不揃いだとみっともないので、プラ板で簡単なジグを作り、接着剤と両面テープで仮止めした状態で半田を流していきます。
パーツ12,13の代わりに、0.25mmの洋白線をU字に曲げてフックを作り、ゲペックカステンの側面にドリルで穴を開けて差し込み、瞬間接着剤で固定しました。パーツの大きさと高さが揃ってさえいれば、あまり細部を追求しなくてもそれらしく見えるものです。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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