X3モデルのP4/5はフロントと左右のウインドウにえらく時間がかかっております。結論から言うとバキュームフォーマーでは上手くいかず、昔ながらのヒートプレスで作りました。
先月導入したバキュームフォーマーは、上部に内蔵された電気ヒーターで塩ビをじっくり加熱するタイプで、これだと表面がブツブツと荒れやすく、原型の表面にぴったりと貼り付いてランダムな染みが残りやすいようです。
何度も繰り返し熱をかけていたせいか、原型に使っていたパテが浮いてきたので、シリコーンゴムで型取りしてレジンのコピーを作りました。
表面が白いままだとホコリの混入が確認しづらいのでサフを吹き、表面処理はラプロスの4000番で研いだまま、塩ビ板の貼り付き防止のため敢えて磨いていません。
“同じことを繰り返して別の結果を期待するのは愚の極み” なので、作戦変更してヒートプレスでやってみます。塩ビを固定する型枠には、正方形のアルミ板を糸鋸で切り抜いたものを2枚用意しました。
型枠の端どうしをガムテープで繋ぎ、間に塩ビ板を挟んでガスコンロでふわっと炙って原型に押し付けます。1回目のトライでは開口部がちょっと広すぎたようで、ガムテープで狭くしてみたら綺麗に絞れました。
5-6枚ほどプレスした中から綺麗な部分を選び、ボディの開口部に合わせてフィッティング。照明のハイライトをピラーの前後で繋げるのは大変そうですが、なんだかんだ作業しているうちに慣れて大変じゃなくなります。「要は場数だな」としみじみ思いました。
P4/5製作記28-旧式ヒートプレス
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いろんなスキルを高めておくことが重要だということを改めて思い知らされました。
また
“同じことを繰り返して別の結果を期待するのは愚の極み”
は、このことを常に思いながら日々の仕事に当たっているのでドキッとしました!
pinokiさんのスキルは十分高いと思うので、息切れしないようにだけ気をつけて、お互いがんばりましょう!
ありがとうございます!
そう言っていただけると、今いっそう力はいっちゃいます!
【息切れ】ですね…過去2度ほど休憩してますからね(照
がんばります!
ガレキメーカーのバキュームパーツはホコリの混入も無く厚みも均一なので、どうやって絞ってるのだろうと不思議です。動画で見る感じそんなにクリーンな環境でも無さそうですが。
熱のかけ方、バキューム圧のコントロール等ノウハウがあるんでしょうね。
私も色々試しましたが結果、結論はカミムラさんと同じになりました。
まだ私は試していませんがサフではなくウレタンクリアでコートしてみるのはどうでしょう?
あとバキュームフォーム原型向けのケミカルブロックなんかも売ってるみたいですよ。
せっかくバキュームフォーマー買ったのに、手絞りのほうが綺麗だったなんて… 悔しい反面、リアウインドウの凹凸が綺麗に抜けたので良しとします。
ケミカルブロックは確かに原型向きの素材ですね。ウレタンクリアーも機会があれば試してみます。
オンラインでは長年ご無沙汰しております。
定期的に拝見させていただいておりましたが、まともな加温器すら持ってないし
バキューム用に掃除機すら使わせてもらえない私は、先にご紹介いただいた
バキュームフォームを見て「こっ、これは!」と心の中で色めきたったのですが・・・。
ちょっと残念な結果に終わられたようで。
道具になど頼ろうとせずに、まず技量を磨けと言われているようで、反省します。