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P4/5製作記29-マスキングで窓枠を塗り分け

X3モデルのP4/5は、塩ビ板で自作したウインドウのエッジを黒で塗り分けますが、その前にワイパー基部の三角形のカバーを片づけておきましょう。
ボディの整形時に開口部のエッジを修正した関係で、キットの透明パーツでは微妙に合わないことが分かり、新たに原型をプラ棒から削りだしてヒートプレスしました。
絞ったパーツを切り抜いてボディに当てがってみると、エッジの甘いところがあったので原型を微調整し、再びヒートプレス。ウインドウ本体であれだけ苦労したので、それに比べたらなんとも気負いなく作業できました。
2度目の仮組みでは、ワイパーの収まり具合も忘れずに確認しておきます。ピポット部分がタイトでカバーの内側に干渉していたので、ワイパーのエッチングを少し削って短くしました。
続いて本題のウインドウの黒枠です。キットのプリントを参考にしてデザインナイフでテープを切り抜き、塗装用のマスクを作ります。
このとき直線部分とコーナー部分は分けるのが現実的ですが、簡単な形状のものであればまとめて処理します。微妙な角度を合わせるには、コーナーの内側に切れ目を入れたり、幅を細めておくことで調整が可能です。
使っているマスキングテープは昨年発売されたクレオスの薄手のもの。従来品より伸縮性があって透け感もあるので、型紙に重ねた時に目安になるカットラインが確認しやすいんです!
今回新たに18mmの幅広サイズを買い足し、フロントウインドウのマスキングに使いました。このように長く緩やかな曲線はフリーハンドより、ステンレスの曲線定規などをガイドにしたほうが良い結果が得られるでしょう。
ちなみにテープとテープの接合部は、出来るだけ段差が少なくなるように突き合わせで処理します。刃こぼれしていない両刃のニッパーを使って、テープの飛び出した部分を切ることもあります。
ウインドウの裏面に持ち手になるテープを貼り、中性洗剤で手の脂やゴミを洗い流してから、テープ以外の部分をマスキングゾルで覆って、茶色を1割くらい混ぜたグロスブラックで塗装しました。
塗り分けラインをガビガビにしないために、塗料の希釈はシンナー多めで3回くらい吹き重ねました。「ウェット寄りのドライな感じ」と言えば伝わるでしょうか? 光にかざしてやや透ける程度で、完璧に黒くする必要はありません。厚塗りは厳禁!
テープを剥がすタイミングは、完全に乾き切らないうち(触っても指紋がつかないくらい)で、テープを引っぱる方向は塗り分けラインに対して直角を意識しています。今回はかなり上出来の部類です。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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