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アカデミーのファントム製作記14-機体下面のウェザリング

引き続きファントムの主脚のディテールアップと、機体下面のウェザリング塗装を紹介します。僅かに見えるオレオのチューブ部分にはメタルック(のり付きアルミ箔)を巻き付け、配管を2本ずつ追加しました。
配管は0.25mmの半田線で、脚柱に0.3mmの穴を開けて差し込んでいます。取り付け部分にはフランジを模した真鍮パイプを通すとリアルさが増します。
仕上げとしてウェザリングカラーのブラウンとグレーを薄めたものを塗り、溶剤を含ませた筆でほぼ拭き取ってから、脚庫に仮組みしてタイヤの接地面を削って調整しました。
機体下面のウェザリングは一度にやるとウンザリなので、2-3日に分けてゆっくり行います。マルチグレーにブラウンを足したものを凹モールドにスミ入れし、完全に乾かしてから溶剤を含ませた綿棒かティッシュで拭き取っていくわけですが…。
モールドが深くない場所は真っ白に戻ってしまったので、綿棒に何も付けない乾拭きと水拭き、そして少量のコンパウンドで拭き取る方法を試してみました。

動画の冒頭では綿棒に水を少しだけ含ませていますが、こうするとウェザリングカラーの塗膜を油汚れのように移動させることもできるので、ケースバイケースで使い分けています。
作業後にしばらく時間をおいて、「汚れが足りないかな?」と思った部分にまた塗料を追加するなど、行きつ戻りつを繰り返して最終的にはこんな感じに落ち着きました。
逆にスタビレーターは筋彫りが深く、ウェザリングカラーの残る量が多くなってしまうので、溶剤を含ませた面相筆でゴミをかき出すようにして濃度を調整しています。
この手のウェザリング塗装は面白くてついオーバーな表現になってしまいがちです。僕の好みはどちらかというとあっさり系なので、時々デジカメで撮影してバランスを確認し、気になるところは直すようにしています。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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