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ファインモールドのくろがね四起製作記-7

12月に入ってしばらく、くろがね四起はゆっくりしたペースで進んでいます。べつに身の回りが忙しいワケじゃないんですが、1日1-2時間ぐらいの作業だと、それほど目ざましい進展は見られませんね。

そうこうしているうちに、タミヤから75mm野砲を積んだ一式砲戦車とコンビの特別パッケージ版が12月8日に発売されました。「なぜ今になって?」と不思議に思ったんですが、「あぁ、77年前は真珠湾攻撃で太平洋戦争が始まった日だ」と、ブログをアップしてから気がつきました。
さて、前回に引き続きコクピットのディテール工作です。レストア車両ではコクピットフロアとバルクヘッドがボルトで繋がれており、それを再現してみたくなりました。鉄道模型用のパーツでサイズの合う真鍮アングル材を見つけ、左右3ヶ所ずつ穴を開けてアドラーズネストの六角ボルトを半田付けしました。
また、前回作ったギアボックスカバーにはリベットが目立ち、こちらは伸ばしランナーで自作したものを差し込んでいます。極細のランナーの先を線香で炙って丸める作業は新鮮で楽しかったですが、なかなか頭の大きさが揃わず時間がかかりました。
リベットやカバーの接着はタミヤの流し込みセメントを使いましたが、筆に含ませる量が多すぎたり、接着してから変に力を加えたりすると、溶けたプラが隙間からブニョっとはみ出すので注意しましょう。
カバーの開口部をマスキングテープで塞ぎ、助手席側の黒いコックもマスキングゾルで覆ってから、陸軍カーキで塗装。重ね吹きの最後は濃度を若干薄めにウェットで吹いて、半ツヤで滑らなか塗膜を目指します。
3つあるシートは全て同じ形です。スポンジやすりで座面を整え、クッションとフレームの境目は筋彫りを深めて別体感を出します。フレームのエッジは薄ければ薄いほどいいです。
シートの後方にある取っ手も細ければ細いほどいいですが、真鍮線で置き換えると3つが不揃いで不自然な感じが目立ってしまうので、デザインナイフとサンドペーパーでひとまわり細く削るだけにしました。
最初に取っ手の下側を平らに削り、次に外周を平らに削って、角の立ったところはナイフの刃を立てて徐々に丸くしていきます。コーナーの内側は作業の難所ですが、モーターツールのビットで軽く擦流ようにすれば滑らかに仕上げられます。ノギスの実測で0.2mmというわずかな差ですが、オープンコクピットで見た目の印象が良くなるので、時間をかけてやるだけの価値はあると思います。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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