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アカデミーのファントム製作記18-アンテナを付けて完成!

えー、2017年8月に始めたアカデミーの1/72ファントムIIの製作記も本日が最終回です。残りのアンテナやバックミラーといった課題をリストに書き出し、1つ1つ潰すように作っていきます。
まずはノーズ下面のアンテナ。エデュアルドのハセガワ用エッチング(73209)に入っていたものを使いましたが、材質が柔らかすぎて作業中に取り付けピンが曲がり、最後は折れてしまうものがほとんど…。
ブレード自体の高さも足りない感じなので、1.5mm幅の洋白帯金の先を細く削り、エデュアルドの座金を半田付けしたパーツを自作しました。
背面のアンテナはこの機体の場合1本だけですが、取り付け用のダボ穴の位置が違っていたので慌てて修正! サーフェイサーの瓶の底に溜まった沈殿物を筆先で流し込むようにして埋めました。
この『埋め作業』を何度か繰り返し、サフに含まれた溶剤のヒケが収まるのを待ってからサンドペーパーで平らに削ります。露出した下地部分にガルグレーを慎重に重ね部分吹きし、セミフラットのクリアーを全体に吹いて艶を整えました。
そして最初に作っておいたアンテナを、セメダインハイグレードでイモ付け。ブレードは黒っぽく写っているものが多いので、ジャーマングレーで塗り分けています。
続いてコクピット後席用のバックミラー。アカデミーのキットでは無視されているパーツなので、洋白帯金をコの字に曲げたもので自作しましょう。
お試しで幅2.5mm、厚さ0.2mmの帯金をプライヤーで曲げたものを乗せてみましたが、エッジの厚さがどうにも気になったので、本番用は0.1mm厚を使うことにしました。
実物の写真は意外と丸まって見えるので、角のRを左右均等にすべく簡単な治具を用意します。あと、青矢印の方向にゆるい折れ線も入れたかったので、赤線の部分に切り込みを入れて曲げ加工の後、半田を流して隙間を埋めました。
金属用のプライマー、サフを吹いて仕上がりをチェックした後、クレオスのガルグレー(No.315)で塗装。鏡面は幅0.5mmの洋白線を磨いたものをはめ込んでいます。
キャノピーへの取り付けは、いつものセメダインのハイグレード模型用接着剤です。完成後もキラリと光って良いアクセントになってくれるでしょう。
アクセントといえば、海外のサイトで動翼の断面が赤く塗られた作例を見て、カッコいいなぁと思ったので真似てみました。赤の塗料をこの隙間にムラなく塗るにはエアブラシ一択だったので、頑張ってマスキングします。
多少の吹きこぼれはアルコールかエナメル溶剤を含ませた綿棒ですり落とせますが、あまり強く擦るとツヤ感が変わってしまうので気をつけたいところです。
あと、最後の最後にサイドワインダーのフィンチップを塗り忘れていたので、テープで型紙を作って1枚ずつシルバーを吹いて取り付け直せば完成です。
うはー、カッコいい! アカデミーのファントムは写真映えしますね。先日ファインモールドから発表された自衛隊のF-4EJも、いずれ作って並べてみたいです。

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