God Dwells in Small Things

アカデミーの1/72ファントム製作記-徹頭徹尾その1

アカデミーのF-4Jファントムは、ビューノプラザ横浜の展示が終わってからも手を入れ続けています。本番の舞台は2ヶ月後の静岡ホビーショーのモデラーズ合同作品展で、もうすでに会場のレイアウトは発表済み! この88番『プラスチックウォーリアーズ』のブースに置かせてもらいます。
もう1品、『43モデラーズクラブルマンの会』には、コブラデイトナクーペのモックアップモデルにV8エンジンを追加して展示予定です。残り時間はあと2ヶ月… とりあえずファントムから先に仕上げてしまうことにします。
アカデミーのキットを改めて見直してみて、いちばん気になるのが水平尾翼/スタビレーターのディテールです。こちらで白と銀色の分割線のズレは修正したものの、前縁スロットのリブが明後日の方向を向いているミスには、気づいていながらノータッチでした。
でも海外の模型投稿サイトで、この問題をピラニアソーとプラ板で解決している例を見つけて、「思い込みって怖いな〜、限界は自分自身で決めてるっていうけどホントだな〜」と思いました。ましてやウチにはフライス盤があるんだし、これを活用しない手はありません。
最初に無塗装のキットのパーツで工作手順を確認して、切り込みの間隔を何ミリにするか? 実物の写真と見比べながら刃物の移動量をメモします。次いで塗装済みの尾翼を外し、元々あったリブのモールドを針状のヤスリ(アルゴファイルのスピアダイヤ丸#600)で削り取り、消えてしまったビスラインはビットの先でクリクリと彫って復活させます。
フライスに取り付けた刃物は小型のダイヤモンドディスク。刃の厚みが0.1mmと薄いので抵抗も弱く、切り込み量も多くなかったので、摩擦熱でプラが溶ける心配はありませんでした。新しいリブにはルーズリーフの仕切りページの端を流用、プラスチック用の流し込み接着剤では付かず、瞬間接着剤で固定しています。
念のために一晩放置してから、飛び出た余分をニッパーで多角的にカット。#600のサンドペーパーでざっくり削ってからサフを吹き、目立つ隙間とキズには溶きパテを塗り重ねました。
今度は1日ほど乾燥させてから#800のサンドペーパーで研ぎ、ウイノーブラックを吹いて光沢のある下地を作り、それが乾ききらないうちにタクミのスーパーミラーIIを薄く吹けば、接触や摩擦にもある程度耐えてくれるメッキ調塗膜の完成です。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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