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アカデミーの1/72ファントム製作記-徹頭徹尾その2

えー、アカデミーのF-4Jファントム(1/72)のウィークポイントをとことん直していこうというプロジェクト(笑)です。前回のエントリーでは尾翼前縁のリブの向きを修正しましたが、その際にサンドペーパーが当たって剥げてしまった塗膜を、エアブラシで部分塗装します。
キットの間違いに最初から気がついていれば、こんな面倒な手間は要らなかったですが、まぁ、完成させてみないと見えてこないものってありますよね..。ファントムの尾翼で特徴的な銀色部分の”ワカメ模様”もその一つで、模型誌では細く切ったテープやゾルを使って格子状にマスクする方法が紹介されていますが、それだと塗り分けラインがはっきりし過ぎて違和感があり、「何か別のやり方はないものか?」と考え続けていました。そして遂に思いついた方法がこちら! 太さ0.3mmの鉛線をプライヤーで平たく潰したものを、マルチピットの糊でマステの外枠に貼り付け、スモーククリアにフラットブラックを混ぜたものを低圧でふんわり吹いてみます。
ちょっとワクワクしながらマスキングを外してみると.. 銀色の枠が太過ぎて、狙ったイメージには程遠い仕上がりでした(画像はスモークリアでオーバーコートしてトーンダウンさせた後の状態です)。
「これじゃダメだな。手間もかかり過ぎるし、もう少し簡単にできないものか?」と、昨日の朝、湯船につかってぼーっとしている時にひらめいたのがこちら! 先にGSIクレオスのウェザリングカラー『マルチブラック』を吹いた後、薄め液を含ませた面相筆でビスラインの上を拭き取る方法です。
これなら銀枠の太さもバランスを見ながら調整できるし、マスキングラインの不自然さもありません。欠点としては塗膜が薄くて摩擦に弱いので、ラッカー系のスモーククリアにフラットブラックとクリアブルーを足したものでオーバーコートしました。
コーティングが完全に乾いたら、ダークスチールのピグメントを綿棒の先でランダムに擦り付け、尾翼のほうは完成とします。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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