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IV号戦車で静岡へ(その10)

第二次大戦のドイツ戦車はフェンダー上に様々な工具が乗っかっていて、細部工作好きのモデラーにとっては腕の見せ所のひとつです。こういった細かいパーツの切り出しやパーティングラインの処理は、一気にまとめて行ったほうが効率は上がります。

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ゲート跡とパーティングラインの処理を終えたパーツを、試しにフェンダーの上に並べてみました。工具を固定している留め具(クランプ)もかなり細かく再現されていますが、ここはやはりエッチングパーツを使ってみることにしましょう。

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用意したのは香港のボイジャー製IV号F型”Vorpanzer”用で、8枚構成のエッチングの他、挽きもののボルトや牽引ロープ用の銅ワイヤーも付いたお買い得な内容です。パーツはデザインナイフでカットして、余分なゲートはモーターツールのダイヤモンド砥石できれいに落としておきます。

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難しいと言われるクランプの組み立ては、最初にコの字型の取っ手の穴にストラップの突起を通し、次に親指と人差し指で取っ手の幅を締めながら、ベース部分の突起を通すようにします。コツを掴めば1個につき3分くらいで組めると思います。

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初期型の18tジャッキは、本体にモールドされているフックを0.3mmの真鍮線で置き換えました。固定具のパーツは一見複雑ですが、半田付けの良い練習台になりますよー。

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組み上がったパーツをそれぞれ所定の位置に付けてみると、気持ちオーバースケールのようです。下の画像にあるS字シャックルの留め具や手斧の刃先カバーは、大き過ぎて使う気になれませんでした‥。

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キットパーツのモールドの蝶ネジ部分だけ置き換えるか? それとも他社のものを使うか? 思案のしどころですね。

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