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Le Phoenixの356SS Blackの修理

フェニックスのポルシェ356スピードスターは以前、白/赤のコンビを作ったことがありますが、今回は人様が作った完成品の修繕です。
低く落とした車高とカスタムホイールがいかした仕上がりですが、左ドア後方のサイドモールが外れてしまっています。よく見るとボディの2ヶ所にピンが刺さっていて、ボディを外して抜こうとしましたがダメでした。
モールの裏にはピンが止まっていた半田の痕跡があったので、これを削り落とし、ボディのカーブに合わせて反りを付けました。ゴム板の上で軽くしごくようにすると簡単です。
モールを正しい位置に仮止めし、1番と2番の位置に水で薄めたセメダインをピンポイントで流します。2時間ほど放置してから仮止めのテープを外し、モールの下縁(1番と2番の間)に再びセメダインを流し込み、湿らせた綿棒で余分を拭き取れば完了です。
依頼されたのはこのモールの修理だけでしたが、ボディの黒塗装が経年でくすんでいたので、軽く磨きを入れました。コンパウンドを付けすぎるとパーツの隙間に詰まって厄介なことになるので、1度に含ませる量はこれくらいにしています。
また、綿棒にゴミや接着剤のカスなどが混じるとキズになるので、わりと頻繁に新しいものに変えています。ちなみにコーティングポリマー(ワックス)の拭き上げは、専用の青い不織布が早くて楽です。普通のティッシュだとなかなか綺麗にならないんですよね。

以下、修繕完了の画像です。

Comments & Trackbacks

  • コメント ( 2 )
  • トラックバック ( 0 )
  1. kawakami(偽者)

    修理の話は製作記とはまた違った、趣がありますねぇ
    ありがとうございました。
    ティッシュで綺麗にならないってのは
    やっぱ元が木で紙自体が固いからですかねぇ
    ティッシュで磨いて、あれ?傷ついてないか?
    ってことがありました

    • 不織布はティッシュよりも繊維が細かいので、それだけ拭き残しがないのだと思います。

      固いティッシュだと、たしかに傷が入ることもありますね。最近は肌に優しい柔らかいものも多いので、模型用はそれを使ってますw

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