せっかく作ったベージュのトノカバーですが、改めて実車の写真と比べてみると、もっさり感が拭いきれないので、0.3mm厚のプラ板で絞り直しました。
バキュームフォームにかける前にレジンパーツの原型をモーターツールで削り、凹凸感を強調しています。切り出しと留めフック用の穴開けを済ませたところで、ボディに2度目のサーフェイサーを吹きました。
ウレタンサフを使うメリットは『硬化スピードが早い』と『塗膜の強度が高い』、そして『経年変化に強い』の3点。デメリットは『臭いが強烈』なのと『用具の手入れが大変』なことでしょうか。
ラッカー系の塗料のようにシンナーの揮発による肉痩せが少ないので、パーツのフィッティングは余裕をもって行う必要があります。赤い矢印部分は明らかにクリアランスが狭すぎるので、このあとサンドペーパーで削って調整しました。
バキュームフォームしたトノカバーはジャーマングレーで軽く色付けた後、エッジのモールを筋彫りで再現します。製図用のディバイダーを使ってラインを引き、新兵器の筋彫り用ヤスリで仕上げました。
使ってみるとかなり優れものの工具です。刃が片側にしか付いていないところがミソですが、左利き用も併せて揃えたくなっちゃいますね(笑)