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タメオの500F2- 塗装下地の整え

ホワイトメタルのボディを塗装する前に、まずはサーフェイサーを吹いて下地を整えるわけですが、同時に「ここはこうなってたらカッコイイ!」というポイントにも手を入れていきます。
コクピットから風防にかけての面は、塗料が重なってモッサリとした厚みが出るのを見越して、緩やかな凹みを作っておくといいと思います。
ラッカー系のサフで表面の細かなアバタを埋め、筋彫りのヨレも修正。給油口はちょっと小さめの作りなので、ジャンクパーツから使えそうなものを、キットに合わせて大きさを調整します。
ひとまわり、いや二回りほど小さく削るための治具を旋盤で作り、瞬着で仮止めして12時と6時方向の爪の部分を残して削り込みました。
0.4mmのアルミパイプを四角く潰し、6時の爪の隙間に沿わせてから半田を盛り、冷めてから引き抜くとアルミの外形どおりの穴が残ります。
やすりで余分を削り落とし、サンドペーパーで表面にヘアラインを入れれば完成です。全体のバランスもこっちの方がいい感じですね。
コクピットの開口部のエッジはカウルの薄さを表現できる箇所なので、モーターツールと大小のビットを駆使して薄々に攻め込みました。
コクピット前方のフレームには肉抜き孔のモールドを追加します。ファインモールドのエッチングパーツを治具として当てがい、先の鈍いニードルで刻みを入れ、治具を外してから球状のビットを指で回して凹みをつけました。
ノーズのフェラーリのバッジはいつもより一手間かけて、洋白片にデカールを貼ったものを、長方形の凹みの中に落とす作りでやってみましょう。
サスアーム用の開口部の上下をつなぐ支柱が省略されているので、0.8mm幅の洋白帯金を緩く曲げたものを追加しました。上端は瞬間接着剤、下端は目立たない箇所を半田付けすることで強度を確保しています。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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