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戦前のクルマ・ブガッティを作ってみよう-25

1/43のブガッティT36はリアサスのブレーキワイヤー張りを中断して、先にコクピットを作ることにしました。先月の静岡ホビーショーの合同展にはプラ板で作った仮のメーターパネルで出品しましたが、今日はそれを0.2mm厚のアルミ板に置き換える作業のご紹介です。
まずはブガッティの特徴の一つである表面のキサゲ紋様を、フライス盤に取り付けたビットで刻んでいきます。コーン状のビットの先端をアルミの表面にそっと押し当てる感覚で、横方向に1mm、縦に0.75mmの等間隔で移動させながらモールドしていきました。
1/43というスケールを考えるとかなり大げさな表現にも見えますが、ボディと合わせてみると意外と馴染む! 模型にはメリハリが大切だと、改めて感じた次第です。
続いて計器(メーター)のレイアウトを検討…。当初はキットのデカールをそのままコピーするつもりでしたが、資料写真の中に1枚だけ、実車を右斜め後方から写した写真があったのです。
その写真をPCに取り込み、画像処理ソフトで拡大、明るさを大幅に上げてみると、ステアリングの右奥に大小2つのメーターがあることが確認できました。おそらく大きいほうがエンジンの回転計、小さいほうは燃圧計か油圧計のどちらかでしょう。
ここから先は想像モデリング(笑) 同年代のT35のレイアウトも参考にして、燃圧計と燃料ポンプのハンドル用の穴を左側に設けることにしました。
プラ板で検討した穴の位置を、本番用のアルミ板へコピー。大きいほうのメーターを縁取るリングは、0.25mmの真鍮線を焼き鈍してドリルの軸に巻きつけたものを、ナイフでゴリっと押し切ったものを使います。
小さいメーターは段付きで幅も広いので、アルミの棒から旋盤で削り出しました。真鍮線のリングは既に黒染め処理を施してあります。中に入れる文字盤は、デカールの上にセロテープを貼ってガラス面を再現する予定です。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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