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戦前のクルマ・ブガッティを作ってみよう-34

今月中には何としても完成させたい1/43のブガッティT36、今日はエンジンフードを固定するファスナーの作り方を紹介します。用意するのはリード線から引き抜いた極細のワイヤーと洋白線です。
この銀色のワイヤー(0.1mm)をドリルの軸にくるくる巻きつけてスプリングを作ります。最初、0.2mmのドリルを軸にしましたが、細すぎてバランスが悪かったので、ハーフサイズアップ(0.25mm)で作ることにしました。
スプリングの末端にピンセットを差し込み、90度開いて、0.3mmの虫ピンが通るように細工します。もう一方の端は0,2mmの洋白線の先を平たく潰し、フック状に曲げたものを差し込みました。
これは固定用の虫ピンを差す穴をボディに開けているところ… 直径0.3mmと細いので、途中で折れてボディの中に刃が残ってしまったら最悪(笑) そうならないように思いつく限りのリスクをを排除してから、目の前の作業に集中します。
接着は5分硬化型のエポキシを使いましたが、気温のせいで作業可能な時間はせいぜい3分程度なので、アタフタしないように片側2個ずつ取り付けました。
ファスナーの工作がスムースに運んだのに気を良くして、エキゾーストパイプにも着手しました。太さは0.9mmの銅線がちょうど良さそうだったので、プライヤーでグニャッと曲げたものを2本まとめて半田付けします。
ちなみに銅線はフラックスを塗っても半田が流れにくいので、接合部の表面をダイヤモンドディスクで一皮むいておく必要がありました。マフラーのお太鼓の部分は、直径2mmの真鍮パイプを万力に挟んで潰すとちょうどいい感じです。
お太鼓から後方に伸びる部分は、1mmの真鍮パイプを使いました。今回はパイプの中に半田を詰め、曲げてから溶かす手法を使いましたが、正直、あまり上手くいきませんでした。真鍮線の末端をパイプ状にくり抜くやり方のほうが綺麗に仕上がると思います。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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