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250GTO#5000の製作再開-5

製作記の5回目はボディの塗装準備と細部工作です。今回は’62年のルマン24時間耐久レースに出場した22号車をモチーフにしています。
まずは市販のデカールを探してみましたが、手に入らなそうだったので、クロマテック/オーダーで刷ってもらうインスタントレタリングを使うことにします。前後と左右でナンバーの書体が異なるという “何それ?”仕様です(笑)
クロマテックは過去にエブロのロータス72Cやマーチ721などで使ったことがあります。その時は信頼できる方にイラストレーターで原稿を作って頂いたんですが、今回は勉強のために自分でやってみました。

ネットから拾ってきたデカールの画像を下絵に配置し、その輪郭をペンツールでトレースしていったんですが、そもそも『グループ選択ツール』と『ダイレクト選択ツール』の使い分けすら知らないレベルだったので、こちらの参考書を見ながらあーだこーだと1週間ぐらい掛かりました。
トレースが終わったら家庭用のプリンターで印刷し、切り抜いたものをボディに乗せて大きさを確認します。普通紙だとインクが滲んで太く見えるので、光沢紙に刷るほうが仕上がりのイメージに近いですね。
このイラストレーターの原稿作りと並行して、ボディに取り付ける小物パーツのフィッティングも再確認します。ボンネットに開いた台形の空気取り入れ口は、裏側からモーターツールでエッジを薄々に攻めました。画面の左が加工前、右が加工後で、エッチングのメッシュとボディ表面との距離が僅かに縮まっているのが… ほとんど分からないですね(笑)
ヘッドライトはフジミ『スカイライン54A/B』のレンズを小さく、薄く削って作りました。モーターツールの治具に仮止めする際は、プラスチックを侵さないセメダイン『模型用ハイグレード』が便利です。
アルミのリムは前回のスーペリアモデルと同様、ジャンクの挽物パーツを加工して組み合わせました。今回は直径5ミリとやや小振りですが、これはボディとのバランスを見て決めています。
ノーズのインテーク内側のトリムは、0.2mm厚の洋白帯金を楕円形に丸めて作りました。帯金の両端はストレートではなく斜めに切り合わせ、半田付けで継ぎ目を埋めています。
じつは最初に作ったものが小さ過ぎて満足できず、少し大き目に作り直そうとしてドツボにハマりました。ボディ側の開口部も少し拡大することで、なんとかこの位置に収めています。
この種の作業に使っているのは頑丈なピンセットで、もし曲げ過ぎた場合はその箇所をプライヤーで潰すように挟めば、力加減で緩やかなカーブに戻すことができます。曲げたり伸ばしたりを繰り返して表面についてしまったキズは、後でサンドペーパーとゴム砥石で磨けばOKです。

Comments & Trackbacks

  • コメント ( 3 )
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  1. イラストレーターで黒色をトレースする時は、ベタは無しで、線設定を0.25ptにして単純に赤色等に設定すると作業し易いですよ!
    色物をトレースする時は線設定を逆に黒に設定するといいですよ!

    あと、ベジェ曲線は曲線の点の数が少ない方がスムーズな曲線になりますよ!

    • その節は大変お世話になりました。ベジェの点数、これでもずいぶんと減らしたつもりなんですけど(笑) 線幅のアドバイスもありがとうございました。次回はそれでやってみます。

  2. いや!上手く出来てますよぉ!
    コツとしてベジェ曲線の点が少ない方が綺麗に出来ますよと言うアドバイスです!(笑)

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