このIII号N型は、1997年に完成した2台目の戦車。前作のL型と同様に、タミヤのIII号L型のシャシーとグンゼ・ハイテックモデルの車体上面&砲塔を組み合わせています。基本塗装にGSIクレオスのジャーマングレー、その後ダークイエローで下地のグレーをところどころ残す感じにエアブラシし、ドライブラシやパステルでウェザリングを施して完成させました。
履帯の塗装にもパステルを使用。創刊してまもないアーマーモデリングの『超級指南』と首っ引きで、がんばって塗った思い出があります。
当時のキヤコンで土居雅博氏から、”全体のトーンをもう少し明るくしてみれば?”とアドバイスを頂いたので、それから半年間、透明のケースに入れて直射日光にさらしてみたものの、全くといっていいほど変化なし(笑)
そこで砲塔番号のデカールをいったん剥がし、明度を上げたダークイエローをフェンダーから上半分に薄く吹き付けて、エナメル系のジャーマングレイでチッピングをやり直しました。
砲塔やフェンダーの上面につもった土埃系の汚れは、パステルを削って粉にしたものを平筆で足回り中心にこすり付けて再現。車体上部にはアクセントとしてオレンジ色に近いパステルを、女性のチークと同じ要領で入れてあります。
砲塔後部のゲペックカステンにはナンバーを入れてませんが、最近ネットで見つけたLIFE誌の写真では、きちんと”832″と書かれているんですよ。他にも数カ所、気になるところがあるので、近いうちに修正するつもりです。