アネシーのフェラーリ375MMのボディの仕上げ工程です。ボンネットのパワーバルジの入り口には異物防止のメッシュが張られているので、0.15mmの洋白板とエッチングの組み合わせで作りました。
バルジの内側のカーブに合うように削って、目立たない裏側から黒い瞬間接着剤で取り付けます。本当はダメなのかもしれませんが、少し流動性が欲しかったので、低粘度タイプのサラサラ瞬着を混ぜて流し込みました。
窓枠の接着は所定の位置にテープで仮止めし、セメダインのハイグレード模型用を水で半分くらいに薄めて、裏から筆で隙間に流し込むといういつものやり方です。
ただ今回、接着剤が固まってテープを剥がした際、窓枠に塗っておいたプライマーの一部が剥がれてしまったので、フィニッシャーズはそれほど密着力が高くないのかな?と思いました。
ヘッドライトとグリル関係のパーツは、位置調整の都合である程度余裕が欲しいので、5分硬化タイプのエポキシ接着剤を使っています。
テールランプはジャンクのクリアーレッドのランナーを、ボディ側の楕円の穴に合わせて削り込み、短くカットして端面を磨いて塗装。シルバーのリムは0.25mmのソフトワイヤーをぐるっと巻き付けて表現しました。
ドアの手前にあるルーバーは当初、0.3mm厚の真鍮帯金に半田メッキしたものを使うつもりでしたが、ベースのパーツに4枚接着した後にヤスリ掛けして面を揃えたかったので、洋白製のエッチングパーツのランナーから作り直しました。
画像向かって左がサンドペーパーでゴリゴリ削ってゴム砥石で磨いたもの、右が未処理のもので、効果が一目瞭然で分かると思います。
ドアノブについてもキットのパーツより一回り細いものを洋白角線で作り直す予定ですが、いざ作ろうとして資料を見なおすと微妙な形状をしていて、最後にハードルの高いものを残してしまって後悔しています。