アネシーのフェラーリ375MM “ロッセリーニ”は、ボディに施したクリアーコートが乾くまでの間、外装の小物パーツをちまちまと作っていきます。
ナンバープレートはトロンのエッチングパーツを黒く塗装し、キットのデカールを貼ってからフラットクリアーで艶感を統一。この上に外枠のエッチングを重ねますが、四隅のビス穴のモールドが浅いので、0.3mmのドリルで穴を開けておきます。
プレートの土台を0.15mmの洋白板から少し長めに切り出して、幅0.8mmの洋白角線のエッジを丸めてナンバー灯に見立てたものを半田付けしました。
ボディ後部に取り付けて位置を調整。洋白の表面はゴム砥石の粗目と仕上げ目で順番に磨いて光沢を出しておきます。
フロントのボンネット両脇を固定するキャッチピンはこれまでと作り方を変え、0.2mmの洋白線と0.3mmの真鍮パイプで作ってみました。
最初に洋白線をリング状に丸め、6時の方向に真鍮パイプを半田で仮止め。黒パテで足の部分を固定してから、改めて熱を加えて一体化させます。従来の「一筆書き製法」に比べてしっかり感が出たと思います。
1ヶ月前に自作したウインドウのフィッティングが今ひとつだったので、再びこの青竹色のマシンをひっぱり出し、加工の最適条件を探りながらバキュームフォームします。塩ビシートを加熱してからバキュームに移るタイミングは、白い煙がモヤモヤと上がり始めてから、さらに15秒ほど待って吸引スイッチを入れます。
この小さな鉄球が少ないと高低差が生じて塩ビの肉厚が薄くなるし、鉄球が多すぎて原型に近いと成形にも影響が出るので、原型のレイアウトにも工夫が必要です。
あとは前回紹介した静電気除去のイオナイザーを併用すれば、埃の混入もほぼゼロとなり、満足できる成形品を作れるようになると思います。
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