アネシーの375MMのドア前のアウトレットを作るため、久々に3Dプリンター(Flash Forge Hunter)稼働させています。
設計はおなじみのオートデスクFusion。昨年かなりやり込んだせいか、ソリッドモードで単純な形状であれば簡単に作れるようになりました。
ところが、光硬化レジンを使ったプリントに関してはノウハウがほとんど飛んでいて、1回目のプリントは散々な結果に! アウトレットだけではもったいないからと、ファントムのノズルやら何やらを混ぜて間隔が近すぎたのが敗因ですね。
ノズルの一部は成形不良で穴が空いていたので、レジンの『露光時間』のパラメーターを1.5秒から2.0秒と長めに設定して2回目のプリント。それでも水平方向にバリのような歪みが残ってしまう理由は???
もしかして隣に配置したドラムブレーキがACFフィルムから剥離した時の影響では?と推測し、ノズルだけ並べてプリントしてみたら、わりと綺麗な仕上がりになりました。
予測が当たって嬉しかったノリで塗装とウェザリングまで済ませ、ファインモールドのパーツと合体させて次作に備えておきます。
ノズルの件は一見落着ですが、375MMのアウトレットはボディに当ててみたところ寸法が合わず、スライサー上でサイズ調整して再プリント。Fusionで設計するより若干大きめ(0.2-0.3mm)にプリントされるクセを忘れていました。
ちなみに使用しているレジンはResioneのWATERFAIRYで、経験上きれいにプリントできる温度は25℃前後なので、この時期はプリンターを置いた小部屋をヒーターで暖め、室温を上げた状態でスタートしています。こちらのステアリングの失敗例ですが、露光時間1.8秒では成形不良を起こしていて、2.0秒で成功というシビアさでした。薄くて繊細なパーツは気持ち長めの露光時間にし、プリント後すぐに洗ってエアブラシで水気を飛ばしておくのが、事後変形を防ぐコツのようです。