God Dwells in Small Things

アネシーの375MM(その4)フェイスリフトとラジエターグリル

FBの友人から指摘されて気づいたんですが、アネシーの375ミレミリアのボディは、ラジエターグリルとヘッドライトハウジングの間が平坦で、実車のように谷折りのラインが入ってないんですね。同じスカリエッティが後年に製作したポンツーンフェンダーのテスタロッサ、あれをイメージソースにしてヤスリで谷間を刻みました。

サーフェイサーを吹いて形状を確認するとまあこんな感じ。勇み足で付いてしまったヤスリ傷はパテで埋めておきます。
続いてラジエターグリルの外枠を、細長く切った洋白板を曲げて作りました。厚みは0.15mmで、両端の繋ぎ目は半田で一体化します。
枠の中に収める格子は、縦板がZ modelsのエッチング、横板はそのエッチングパーツのランナーを利用して自作に挑戦しましたが、これがもう大変で..。

以前、野村さんに250SWBの製作をお願いした際、糸鋸の使い方など具体的なハウツーを教えてもらったからこそ、なんとか形にできたと思っています。
格子の横板の間隔は、最終的に0.88mmで組み上げています。ごく微量の半田で一体化した後、枠の中に収めようとしましたが、簡単には入ってくれず、あっちこっちを微調整する羽目に..。
ノーズの跳ね馬のエンブレムは、500F2を作った時に大きすぎて没になったパーツですが、この大柄なフェラーリにはちょうどいいバランスです。
エンブレム取り付け用の凹みはフライス盤である程度の深さまで彫って、エッジや角出しはタガネで行いました。
ヘッドライトのリムはZ Modelsの直径5mm。実車では宙に浮いた感じのマウントなので、真鍮パイプを介して若干隙間を作って取り付けました。
フォグランプは手持ちのパーツを元に、モーターツールで回転させながらヤスリを当ててグリル内に収まるように調整しています。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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