ファインモールドのF-4Eファントムは説明書の手順を飛ばして、先に胴体と垂直尾翼を組み立てます。
F-4EJの初期ロットで合いの悪かった背面パネル（E8）は、このF-4Eではかなり改善されていて、赤で印をつけた部分のパーティングラインを軽く削るだけでピタっとフィットします。
後部のエンジンカバーの造形は、もっとなめらかにつながっているほうが好みなので、黒パテを盛って形状を変えました。
一度サフを吹いて表面の状態を確認し、傷埋めと同時に、消えてしまった筋彫りをデザインナイフで再生します。

尾翼のほうはパーツ（H10、F12）を仮組みすると段差が目立ったので、内側の接着面を削り込んで調整し、面のつながりをスムースに整えました。
尾翼の中央にある衝突防止ランプは、以前作ったアカデミーのF-4Jと同様にクリアーランナーを削って埋め込み、前端のインテークの仕切りも、0.15mmの洋白板を十字に組み合わせたものを仕込んでいます。
今回は艶あり白とクリアーを厚塗りする予定なので、筋彫りやファスナーのモールドはやや深めに、ニードルやエッチング鋸で強調！　尾部の燃料ベントはモールドを切り落とし、1.4mmの真鍮パイプを楕円形に潰したもので作り変えています。
ジェットノズル周囲の耐熱板（A20、21）は時短のため、作りかけのF-4EJのキットからコンバート。こちらパネルの一部にエポキシパテを盛り、薄い金属板がたわんでベコついた風の表現が追加されています。