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テクノモデルのTipo33/2 – 小物パーツの仕上げ

ボディに吹いたクリアーが乾燥して磨けるようになるまでの間、タイヤやミラー、ウインドウなどの小物パーツを仕上げていきます。
タイヤはフジヤの917用を真ん中で切って幅詰めしたもので、トレッドパターンを目立たせるべくクレオスのヘンプでドライブラシを施しました。リターダーを少し混ぜると伸びが良くなり、作業性が上がります。
固定用のスペーサーを車高に合わせて真鍮棒から削り出し、ネジの長さを確認。ネジ穴の位置は目立たないように車軸の中心に開けており、ネジの飛び出しが大きいとシャフトに干渉するので、当たるか当たらないかの位置で調整しました。
ホイールアーチ後方のメッシュは、セミグロスブラック+ジャーマングレーで半つやに塗装。ウインカー部分はナイフの先で塗装を剥がしてエッチング地を露出させ、紫外線硬化のレジンを盛ってからクリアーオレンジを筆で差して仕上げています。
サイドミラーの鏡面の固定は、まずカップの中央に接着剤を虫ピンで盛るように置き、磨き上げた鏡面には絶対触らないようにピンセットでエッジを掴み、カップの中にふわっと落とす感じで入れて、位置や角度の調整は先の尖った綿棒で押さえる感じで行っています(うまくすれば10年くらいは輝きが持続します)。
サイドウインドウのフィッティングはちょっと難しくて、最初にAピラー付け根の鋭角部分の角度を合わせ、次にドア上辺の緩やかなカーブラインを合わせ、そこからルーフへ立ち上がる部分で窓枠の太さが変わるところは、ダイヤモンドディスクで切り込みを入れて対処しました。
ちなみに洋白線で窓枠を作る際、ルーフ側の上半分の糊代を、このノッチを境に裏側へ切り替わる構造にしてしまったので、窓パーツのエッジが糊代の段差にカチっとはまるように調整するのが大変でした。初日の左サイドの作業では4時間やってギブアップ! 翌日に右サイドを、こちらはコツが掴めたので2時間半で合わせることが出来ました。いずれもテープで仮押さえした状態で、水溶きセメダインを流し込んで固めています。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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