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YOW MODELLINIのP4/5C製作記-24

Tipo33/2の製作の途中ですが、11月に横浜大さん橋ホールで開催予定のホビーフォーラム2022に向けて「何かしら完成させなきゃ!」ということで、放置していたヨウモデリーニのP4/5コンペティツィオーネをひっぱり出してきました。
なんで手が止まってしまったのか? 当時の状況を思い返してみると、ルーフと一体でバキュームフォームされたウインドウの処理に悩んだのが原因でした。今回はタミヤのエポキシパテでルーフとAピラーの芯を追加し、その上にバキュームパーツを被せていく手法を取ることにします。Time heals everything!
フロントウインドウの分割には、ロードバージョンのP4/5の時に使った真鍮板のゲージが役に立ちました。タミヤの超硬ニードルで軽くケガくように20回くらいなぞると、割とあっさり切れ目が入ります。
ルーフとサイドウインドウの分割は、上から見て左右対称になるように注意しながら下書きのラインを引きました。画像だと向かって右のラインがややズレており、1mmぐらい外寄りで切り離します。
最初に書き忘れましたが、バキュームパーツの裏にはワセリンが塗ってあり、作業が終わる頃にはストレスでパーツがパカっと外れてくれます。目論見どおりでニヤリとする瞬間ですw
残ったワセリンは中性洗剤で洗い流してから、瞬間接着剤でピラーとボディを再度固定。より細く目立たないように輪郭を整えていきます。モーターツールで塗装済みのボディを傷めないように、5分作業したら10分休むぐらいのペースで慎重に進めました。
ラストタッチは粗目のダイヤモンドヤスリで、#240なら目詰まりもしにくく、従来の鉄ヤスリよりも綺麗なラインを楽に出すことができます。ここ数年の工具の進歩って凄いな!と実感するところです。
Aピラーに取り付けるサイドミラーですが、キットのレジンパーツの形状が心もとないので、ホワイトメタルのランナーから削り出すことにしました。この手の作業は久しぶりなので、1つ目は仕上がりの大きさを見誤って作り直し…。
ミラーのステイは0.6mmの真鍮パイプをプライヤーで潰したもので、芯に0.3の洋白線を通してハンダで取り付け。ミラー本体とステイ、両者を練りゴムで仮止めして、15Wのハンダこてでジュワっと一体化させました。
鏡面の彫り込み作業も、練りゴムに埋めた状態で行うとブレずに安定して行うことができます。幅1mmの洋白帯金はそのままだと指先で持てないので、洋白線でアシをつけてから、凹みに収まるように調整しました。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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