God Dwells in Small Things

エアフィックスのP-51Dムスタング – 11週目(完成)

このP-51Dムスタングの製作記もいよいよ最終回です。機首まわりのデカールを貼る前に、排気管後方のパネルに焼け表現を施します。パネルの周囲をマスキングして、クレオスのクリアーオレンジを薄くエアブラシ!
わずか15分程度の作業でしたが、テープを剥がしてみるとクリアーコート層にくっきりと跡が残ってしまい、水性塗料のコーティングはデリケートなんだなと改めて思い知らされました。
青焼けの表現はエナメルのクリアーブルーをちょぼちょぼと筆塗りし、溶剤を含ませた別の筆でぼかすように塗り広げます。乾いたらC1のメタライザー(こすって銀さんみたいな黒粉)で擦って輝き具合を調整しました。Draw Decalは全面ニスで覆われているので、プリントの際ギリギリにナイフを入れてから水に浸します。定着させた後に白っぽい糊が目立つことがあれば、マークソフターを含ませた綿棒で撫でると目立たなくなるでしょう。
風防(キャノピー)の接着はセメダインのハイグレード模型用を使うと簡単です。テープで定位置に仮止めした状態で、水で薄めた接着剤をピンポイントで流し込んでいます。
主翼前縁の機銃は、Masterの別売パーツ(AM-72-126)が入手できたので使ってみました。スリーブは黒染め駅で焼け鉄色に、銃身は銀色だったのでニッケルメッキをかけています。
背部のアンテナははり治療に使うステンレス鍼で、直径は0.18mm。基部は独特の形をしており、真鍮パイプを3重にハンダ付けしてラッパ状に削り込み、オフホワイトに塗って取り付けています。翼端灯は手持ちのエッチングパーツから台座になる部分を見つくろってきて、透明の伸ばしランナーを差し込み、線香の火を一瞬近づけて先端を丸めます。
翼側に残しておいたモールドの痕跡に0.3mmの穴を空け、キュッと差し込んだ後にセメダインのハイグレード(水溶き)を隙間に流して固めました。
最後に残った尾輪のカバーは、少し大きめに作られているので、開口部に収まるように周囲を削って調整。中央に分割線の筋彫りを入れた後、シルバーとホワイトで塗り分け、セメダインで取り付けています。
仕上げのウェザリング(ピンウォッシュ)は画一的にせず、塗膜でモールドが曖昧になった箇所など、場所を選んで行いました。これで筋彫りの奥に固着して取れないコンパウンドの残りも目立たなくなります。
完成してみると、意外とコンパクトで小さい…。ちなみに今回のムスタングの初回エントリーを読み返すと、スケビの州平先生のDVDに影響されて作り始めた.. とあって、当時は1週間とか2週間で作り切れると思っていたんだからアホの極みですね。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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