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レトロなII号戦車製作記 – フェンダーの追加工作

続いて車体上部の工作のご紹介。フェンダーの裏側には自由空間が広がっていたので、相応の大きさに切ったプラ板で埋めていきます。
厚さ0.3mm だと寸法調整はしやすいものの、ペラっと薄くて頼りないので2枚重ねて瞬間接着剤で固定しました。接着剤が乾いたらエッジを残してタガネで削ります。タガネの脇にほんの少し隙間を空けてプラ棒のガイドを接着し、かんな掛けの要領で削るといい感じです。
ひっくり返してフェンダーの表側、左後方の雑具箱にはエッチングノコで隙間を設けます。このF型(英軍に鹵獲された第7戦車連隊の車両)の特徴でもあるので、ちょっと頑張ってみましょう!
ノコとヤスリを入れたことで潰れてしまったフェンダーのモールドは、タガネでちまちま彫って再生しました。エッジの白いケバ立地は、ラッカーシンナーをひと塗りすると溶けて馴染みます。
あと、右側の箱のストラップ部分のテーパーも気になったので、デザインナイフを押し当てるようにして余分を切り取り、まっすぐ並行に直しました。戦闘室の四隅にモールドされた吊り下げフックは、C型のパーツを使う予定なので、ナイフとヤスリで削り取っています。
ここでやめておけば良かったんですが、筋彫りの実験としてフェンダーのエッジの上縁ギリギリに細い溝を刻む方法を思いつきました。
古い製図用のコンパスの替え芯が2mmだったので、ちょうどタミヤのスジ彫りブレードがフィットするんですね。針の内側をフェンダーの下に沿って走らせれば、きっちり等幅の溝が彫れるという理屈です。
結果はこんな感じ。慣れが必要な作業ですが、情報量を増やして密度感を上げる手段としては便利だと思います。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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