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レトロなII号戦車製作記 – アイドラーホイールに小細工

タミヤのII号F型の製作記2回目は、誘導輪(アイドラーホイール)の小細工と履帯の組み立てをご紹介します。アイドラーの基部はC型もF型も形状は同じみたいなので、C型のパーツを加工して付けてみました。
シャシーの取り付け軸の周囲の肉を削り、グレーのパーツ(A33とA34)の真ん中にも穴をあけて、シャシーの奥までフィットするように調整します。左右の角度をなるべく揃えて接着し、両者をつなぐ細いロッドは0.7mmの洋白線を差し込めるように加工しました。取り付け軸の先にはポリキャップ代わりに、5ミリのプラ棒に穴を開けたものを取り付けています。
リアパネルを接着したところまでは良かったのですが、接合部の整形に苦戦! 面出しの邪魔になるので、牽引具のモールドは切り取ってしまいました。
こちらもC型のパーツを使うことにしました。2ピース構成で華奢に見えますが、流し込み接着剤を使えば頑丈に組み立てられます。ただ、継ぎ目や押し出しピンの処理は1日待ってから行ったほうがいいです。
部分組み立て式の履帯は若干のバリがあったので、パーティングラインと共にナイフやヤスリで処理しておきます。
A27のパーツに関しては真っ平らではなく、少し曲げて “たるみ” を増してあげると、固さがとれて自然に見えるようです。
履帯の組み立て(接着)は定盤やガラス板など平面が保証された上で、接地を確かめながらゆっくり行いましょう。自分はハンダ付け用のベークライト板で代用しています。アイドラーホイールの “肉抜き” については、旋盤で挽いた溝の谷間を0.1mmのタガネで何回もなぞり、内側に白っぽく筋が見えてくるまで深めてから、今度は内側から外に向かって、デザインナイフやタガネで突くように力をかけて押し切っています。
切り口のケバ立ちは、やすりよりもタガネの角を使って、かんな掛けの要領で削るときれいに仕上がります。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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