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BosicaのスピードスターVol.47 エンジンとリアサスの組み立て

ボシカの356スピードスターのエンジンは、主要パーツが組み上がった状態のパッケージでしたが、説明書のイラストがあまり当てにならなかったので、ラクーンオートのサイトで公開されているpdfを熟読してから作業に入ります。
冷却ファンのシュラウドは極小ネジを緩めて取り外し、メタルの地肌を800番で軽くサンディングした後、つや有りの黒で塗装しました。
ファンの本体と上方のプーリーはこのような並び順で組むのが正解。右から2番目のアルミパーツは、そのままだとプーリーの軸が通らないので、針ヤスリで内径を少し広げておく必要があります。ディストリビューターは赤茶のキャップ部分がプラスチックパーツ、下部はホワイトメタルという構成です。プラグコードは自在に曲ゲラれる0.25mmの極細ハンダ線を使うので、差し込み穴を0.3mmのドリルで開け直しました。
実車の資料写真にならって1本ずつ差し込む位置を決め、コードの曲がり具合もできるだけ真似します。プラグは0.4mmの真鍮パイプで、内腔を0.3mmのドリルでもんで広げたものを用意しました。
エンジンと並行してリアサスペンションの塗装も進めていきます。リアサスが組み上がることでドライブシャフトの高さも決まり、ギアボックスが固定されることでエンジンのマウント位置も自ずと決まるからです。
ドライブシャフトは1mmの真鍮線を黒染めしたものを用意しました。シャフトブーツはゴム製で、無塗装でも質感が良かったのでそのまま使用しています。
ショックアブソーバーはアルミ挽きものの2ピース構成で、内部にスプリングを仕込んで動かすことも可能ですが、ここは車高に合わせてガッチリ固めてしまったほうが無難ですね。金属用のプライマーを吹いてからハーマンレッドで塗装し、アームと共にエポキシ接着剤でシャシーに取り付け。後ろ斜め下から覗くと赤色がチラ見えし、良いアクセントになってくれました。さて、エンジンの組み立てに戻って… 冷却ファンの駆動ベルトを上下のプーリーに取り付ける最終ミッションですが、付属の軟質ベルトをピンセットでつまみ、少しテンションをかけただけで「プチっ」と切れてしまいました。
たとえ切れなくても、軟質素材のベルトは今後経年劣化する心配があるので、代わりに0.3mm幅の洋白帯金を黒染めし、U字型に曲げたものを上方のプーリーの溝に引っかけ、下部プーリーの側面に瞬間接着剤で固定しました。

※長くなったので『その2』に続きます。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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