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P4/5製作記22-エアボックスとリアサスペンション

P4/5はエンジンのエアボックスとリアサスペンションを塗り分けました。3月末に製作がストップする前後に「やらなきゃ、やらなきゃ」と思い続けて果たせなかった作業なので、各ステップを小分けにして精神的な負担を減らして対応します。左右のジョイント部分の結束バンドは、アルミ箔を極細にカットしたものを巻きました。これだけ細いと糊も効かずにズルズル滑って扱いづらいので、瞬間接着剤で見えない裏側を点付けし、しっかり固まってからモールドの上を外れないように巻きつけています。
バンドの中間の梨地の部分は筆塗りのシルバーで、外側の四角い箱はつや有りのブラックをエアブラシで吹きました。
実車では蛇腹の部分から後方のリザーバータンクに向かって細い配管が伸びているので、0.3mmの真鍮線をクネクネと曲げて再現。差し込み部分は面倒でもひとまわり太い真鍮パイプを被せておくとリアリティが増します。
続いてロストワックスで見事に一発で抜かれたエキゾパイ、リアフレームとサスペンションユニット。どこまで手を入れるか?悩みましたが、とりあえずモールドが曖昧なダンパーの固定ボルトだけは挽きものに差し替えることにしました。
パーティングラインの無いコイルスプリングも削ってしまうには惜しいところですが、やはり自作のスプリングに置き換えます。リューターのダイヤモンドディスクで周囲を傷つけないように切り取り、仕上げは小さな丸ビットで断面をえぐるように削りました。
スプリングは0.3mmの真鍮線をアルコールランプで炙って焼きなましたものを、プライヤーで引っぱりながら1.2mmのドリル軸に巻きます。炙るときの時間が長いと柔らかさにムラが出て、引き伸ばした時の隙間が等間隔にならないので、ベストなタイミングを知ることは大切です。
スプリングの表面を黒染めしてフレームに仮装着。中に入れた芯は外径1.2mmの真鍮パイプと0.9mmの洋白線のコンビです。
パーツの表面を1000番のスポンジやすりとダイヤモンドやすりでザラつきを取るように均し、一回洗ってから肉持ちの良いウレタンサフをやや厚めに吹いて下地を作ります。
エキパイはフラットホワイト、その後ろの触媒部分はメッキ塗装でギンギンに、四角いタイコ部分はチタンぽいシルバーに塗り分ける予定です。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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