God Dwells in Small Things

アカデミーのファントム製作記10-脚とタイヤ

飛行機の模型に『脚』なんて要らないよなぁ… と思っていましたが、接着不要のスナップキットという利点を活かして、取り外しが可能なランディングギアを作ってみましょうか。
前脚・後脚とも取り付けダボは太くしっかりしていますが、そのままだとスムースに入らないので、ガタつかない程度に削って調整します。あと、キットの成型色の白いほうのプラはかなり柔らかめの素材なので、経年変化でヘタってしまう心配が…。
対策としては0.5mmのステンレス線を脚柱に通して補強しました。ついでに伸び縮みするオレオ部分を、1.6mmの真鍮パイプで置き換えにチャレンジ! 成功すれば見栄えのするディテールアップですが、パイプのセンター出しや異素材同士の接着など、難易度は高めです。
タイヤについてはキットの出来も決して悪くありませんが、エデュアルドのAcademy F-4J用(BRASSIN 672078)を用意しました。硬質のレジン製で、トレッドの溝やホイールのディテールなど繊細な再現が魅力的です。
接地面のゲートをニッパーで切り取り、#240のサンドペーパーで面を整えてから、前脚のダボに合うようにフィッティング。そのままだとキツいのでダボ側の直径を細く削り、先端も短く切り詰める必要がありました。
後輪のほうはホイールの厚みが十分あるので、ダボ穴の奥行きを深めにして対応しています。ドリルの刃よりもリューターのビットを手持ちで回しながら削ったほうが、反対側に突き抜けることもなく安全です。
再び前脚に戻りまして… 引き込み用のアームが大味な印象だったので、先端部分を0.9mmの洋白線で置き換えます。F1のサスアームのリンクを作る要領で、先端を平たく潰してメガネレンチ状に加工し、マスタークラブのキャッスルナットで脚柱の側面に取り付けられるようにしました。アームの根元はキットの指定では脚庫の真ん中に取り付け指示がありますが、やや不自然だったので右舷に寄せてみます。これだと脚庫カバー(A15)のヒンジと干渉しますが、2本のうち後ろ1本だけでも十分だったので、差込み用の角穴もろとも切り飛ばしました。
中央にポッカリと空いてしまった穴は、適当なジャンクパーツで塞げばOK。鉤爪状のパーツ(E16)から伸びるステイが若干短かったので、0.4mmの洋白線で扉のパーツとリンクさせました。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
Welcome to my site! The focus here is representing 1/43 hand-built model cars.
Return Top