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アカデミーのファントム製作記9-コーションデカール貼ってみた

なんだか無性にファントムの模型が作りたくなったので、放置していたアカデミーの1/72ファントムIIの製作を再開しました。基本塗装とマーキングまで済ませてあったので、エアフィックスのブリティッシュファントムのデカールを流用し、細かい注意書きを追加していきます。
『WARNIG』や『CAUTION』など、1/72なのに文字が読めてしまうほど細かい! ニスの表面はつや消しになっていて、デカール軟化剤の効きも良く、貼りやすさも抜群です。
2000年頃にスポットで発売されたハセガワ製のファントムにも同じカルトグラフのデカールが入っていましたが、一段と進歩している感じですね。あぁ、もう世界中のデカールがカルトグラフにならいいのに…。
「もう十分、お腹いっぱい」というところまで貼ったら、セミフラットのクリアーを吹いて表面のツヤ感を整えます。※ 段差が消えるほど厚塗りはしません。
続いて手付かずだった翼の下面。ECMのアンテナフェアリングはこの機体では形状が異なるみたいなので、とりあえずモールドは除去して平らに整えておきます。
削った後に黒サフを吹いたついでに、パネルラインに沿ってシェードを吹きました。乾燥してからウェザリングカラーのマルチブラックで墨入れした後、溶剤を含ませた綿棒で拭き取っていきます。
そのままではシルバリングを起こすのが目に見えていたので、希釈率高めのクールホワイトを吹いてツヤを戻してからデカールを貼りました。インクの層が厚くてモールドに馴染みにくい場合は、TRONのイエローラベル(超強力軟化剤)を水で薄めたものを塗って放置するという裏技もあります。
やはりアカデミーの純正デカールだけでは物足りなかったので、ブリティッシュファントムから追加の注意書きを流用しました。作業終了後は剥がれ防止のため、セミフラットクリアーを吹いて保護しています。
コクピットの下面にはブラウンに塗られたパネルが3ヶ所あるので、くろがね四起に使った陸軍カーキにアイアンを混ぜたものをエアブラシで吹きます。ちなみにこの時のマスキングは、周辺のデカールを痛めないように “ゆるく” 施すのがコツです。
マスキングテープを使う場合は事前に洋服の上に数回貼ってケバをつけ、糊を弱めてから改めてナイフでカットしたものを使います。緑色のゾルはデカールが “持っていかれにくい” ですが、長時間放置すると顔料が色移りすることがあるので、塗り終わったらすぐに剥がしましょう。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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