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P4/5製作記18-コクピットを更に作り込む

1ヶ月ほど休んでいたX3modelのP4/5ですが、手が止まってしまった原因の一つが、このメータークラスターの前方に付くパーツ。しばらく冷却期間をおき、デアゴスティーニの『週刊Ferrari Enzo』を参考に形を単純化したら、意外と簡単に作れてしまいました。
まずは台形のベースを0.3mmのプラ板から切り出します。プラ(スチロール樹脂)は加工が簡単なので、この上に付ける縦の支柱もプラ棒からひねり出すことにしました。
3mmの角棒をフライス盤に固定し、直径1.5mmの穴を2つ並べて開けた後、ナイフで『T』字の部分を残してトリミング。サンドペーパーで形状をある程度まで整えてから、溶剤系の接着剤でプラ板のベースと合体させました。
溶剤成分が揮発するまで乾燥させてから余分を切り落とし、カーボンデカールを貼ろうとしましたが、モノが小さすぎて失敗! 薄め液でこびり付いたデカールを落とし、セミグロスブラックとメタルカラーのアイアンで塗装しました。
メータークラスター前方の縁取り部分にもカーボン化を試みて失敗…。こちらはグラファイト粉(こすって銀さん)でトーンを変える作戦に変更します。
全体を合わせてみるとこんな感じ。「1/43のハコ車でコクピット作り込むのって意味なくない?」と思われがちですが、このP4/5はウインドウの面積が広いので、無視するわけにはいかなかったのです。シャシーを塗装する前に、チンスポイラーをバフレックスの3000番で研ぎ出し、しっかり平面を出してからコンパウンドで磨いてツヤを出しておきます。磨いた部分をマスキングし、ジャーマングレーを吹きました。リアのホイールアーチ内も漏れなく塗りつぶしておきます。
ノーズのラジエター用に用意されているエッチングパーツも塗装し、所定の位置に取り付けました。あ、たとえ仮組みでフィッティングを確認したからといって、接着剤を付ける前に再び合いを確認することは大切です。
コクピットフロアはミディアムグレーを混ぜたものを吹き、ワントーン明るく仕上げました。エッチングのフロアマットやサイドシルに貼るカーボンデカールとのコントラストを強調したかったのがその理由です。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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