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ピニンファリーナP4/5の製作記-9

なかなか進まないP4/5のボディ工作。11月3日に横浜の大さん橋で開催されるホビーフォーラム2019に展示するのが目標でしたが、この調子だとちょっと… いやかなり無理っぽいです。
こちら、フロントウインドウのサポート材をモーターツールでカットし、取り外したところ。エッジの立ち上がり部分がヨレヨレなので、何か対策を考えなければいけません。
… とその前に、ラジエーターのアウトレットの面構成にも違和感を感じたので、左右に向かってゆるいアールを描いて落ち込む感じに削りました。
課題のエッジの立ち上がり表現は、前作のポルシェ935のレインモールを作った方法でやってみましょう。まずは刃の片側にガイドを貼ったタガネで、エッジに沿って段落ちの溝を彫ります。幅0.3mm、深さは0.2mmぐらいです。
0.4mmの真鍮線をプライヤーで平たく潰したものを、溝の中に収まるように曲げていきます。ある程度の形が整ったら、上方のエッジをダイヤモンドディスクで削ってシャープに仕上げ、瞬間接着剤でボディに固定しました。
アウトレット開口部のエッジも同様に仕上げますが、その前に左右のフェンダー間の距離を調整します。キットのままだと狭すぎるので、フェンダーの谷間のラインを棒ヤスリで削り込み、2mmほど外寄りに変更しました。
ウインドウのラインは左右2分割でしたが、こちらは一筆書きです。やはりダイヤモンドディスクで真鍮線の上辺を削り、シャープに仕上げてから接着しています。
続いてヘッドライトカバーのフィッティング。形状はさほど難しくありませんでしたが、ボディ表面とライトハウジングの段差がほぼ無いに等しかったので、ハウジング内側のラインを深く彫り下げておく必要がありました。
こちらはパテ造形で消えてしまったサイドマーカーのモールド。エッチングパーツを仮止めして、ナイフで輪郭の当たりをつけてから、タガネとモーターツールで彫り込んで復活させました。
右側はすんなり決まったけれど、左側は角度が若干ズレてしまったので、黒パテで埋めてからもう1回。ついでにリアフェンダー後方のアウトレットもパテを盛って延長しています。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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