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ピニンファリーナP4/5の製作記-4

タイヤ&ホイールと併行して進めていたボディのフィッティング作業の解説です。3DCADで設計されたマルチマテリアルキットの場合、実際に組んでみると微妙な誤差が積み重なって設計通りに組めない…ってパターンが多いですが、このP4/5はどうでしょう?
最初にロストワックスパーツの湯口とサポート(不要部分)のクリーニングからスタート! いつも使っている真鍮線からして柔らかいイメージがありますが、実際に削ってみると硬くて硬くて、モーターツールとダイヤモンド砥石が必須でした
ある程度まで削れたところでヤスリに切り替え、周囲のモールドを傷つけないように凸凹の面を滑らかに仕上げていきます。このところハマっている1/35フィギュアのパーティングライン消しで培った感覚が役に立ちました。
エキパイの間にあったサポートは無理に削ると形が歪むので、糸鋸を使って慎重に切り取ります。
エンジンとギアボックスの間には洋白線で補強を入れて、空いたエキパイの隙間に滑り込ませるようにして組み付けました。
レジン製のバルクヘッドと共にシャシーへ載せてみると、向かって右側のサブフレームのラインに若干のズレが見受けられます。
ロストワックスはガチガチで修正できないので、レジンのバルクヘッドを修正します。フレームの内側に糸鋸で切り込みを入れ、少し外側に変形させてから瞬間接着剤とパウダーで固定しました。
ご覧のようにパーツの合わせは超タイト! バルクヘッドとエンジンユニットをお互いに斜めに向かい合わせて、ちょうど跳ね橋を下ろすように同時に押し下げないと組めません。またパーツの固定には極小ネジを多用するので、M1かM1.2ぐらいのハンドタップがあると便利です。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
Welcome to my site! The focus here is representing 1/43 hand-built model cars.
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