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タミヤのシムカでトポリーノを作る-9

練習用のドイツ兵で感じが掴めたところで、トポリーノのジオラマに使う整備兵のほうも塗ってみましょう。まずは下地になるサフ、できるだけレジンのクリーム色似たものを、クレオスのMr.サーフェイサー(ホワイト)を元に調合します。
グレーのプラ地肌が完全に隠れるまで2-3回に分けて吹き付け、スポンジやすりで中研ぎを入れてから、仕上げに薄く溶いたサフを濡れてツルっとした感じに吹きしました。
半日ほど乾燥を待って、顔と両腕にタミヤのピンクブラウンを1回塗り。凹凸のくぼみにたまって濃くなった部分は、乾く前に筆で吸い取っておきます。
シタデルの『SKELETON HORDE』をメディウムで半分に薄めたものを、垂れない程度にウエットに吹くだけで白人のような肌色が得られました。乾いたらエナメルの赤と青でトーンの調整に入ります。
まずはクリアーレッド+つや消し白を、目がしらと唇、頬、下顎の中央、耳の上のほうに置き、溶剤を含ませた面相筆で周囲に馴染ませます。
次にクリアーブルー+フラットベースを混ぜたものを眉、ほうれい線、鼻と唇の下、エラ、こめかみに差して、同じく面相筆でちょんちょん細かいタッチで叩くようにして馴染ませます。適当なところで手を止めて、フラットクリアーでコートしてから眉と髪の毛を塗ります。肌と髪の境界線には辻村メソッドで赤紫のラインを引いてから、イエローとブラック、ブラウンでタッチを重ねてみましたが、ヘルメット被っていない金髪はなかなか思うようにならず、気がついたらウドちゃんみたいな髪型になっちゃいました。
青い服のほうもシタデルの『ULTRAMARINES BLUE』を使ってみましたが、慣れない筆塗りのせいで厚ぼったいゴムのような質感になってしまったので、ここは潔く塗装を剥がしてやり直します。
家庭用のアルカリ洗剤、平たく言えばマジックリンのお風呂に入れると15秒ぐらいで綺麗になります。下に塗ってあるラッカー系の塗膜は侵されないところが優秀です。
1回目の教訓を活かし、両腕を塗る時に洋服部分をきちんとマスキングして厚ぼったくならないように、青い塗料の発色を邪魔しないように配慮しました。靴などの小物も先に塗装を済ませておいたほうが、後になって塗り分けるよりもスマートかと思います。
筆塗りは焦らずゆっくり、左袖、右袖、胸、背中、左足、右足の順番で塗りました。難易度が高いと感じるなら、これならOKと気持ちに負担のないところまで細かく分けて行いましょう。
シャドウとミディアムの色はシタデルに任せ、ハイライトはタミヤアクリルで…と考え、スカイブルーを吹いたらちょっと当てが外れてこのザマです。フラットベースが多過ぎたのが原因か…。仕方がないのでエナメルのフラットブルーでシャドウを入れ直します。最初は目立たない背中側で塗料の濃さや染み込み具合を試してみることが大切です。
設定が砂漠、ということで、AMMO MIGNOの北アフリカ用ピグメント(3003)でウェザリングも行いました。同社の定着液(ピグメントフィクサー)を使うとしっかり固定されますが、ピグメント特有の細かいニュアンスが失われてしまうので痛し痒しといったところです。
前回の兵隊さんより日に焼けた感じを意識してみましたが、さすがに石畳の上だと痛そうですね。トポリーノのジオラマ頑張ります!

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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