タミヤのシムカ5で、フィアット・トポリーノのイタリア軍仕様を作ります。前回少しだけ紹介したフロントのルーバーの抜き作業ですが、大まかに3ステップに分けて行います。
まずはモールドに沿ってエッチングソーを引き、溝を深めていくのが第1ステップ。持ち手に余計な力が入るとエッチングソーが変な方向に外れがちなので、軽い力で何十回と繰り返すのがコツです。
第2ステップは裏側からモーターツールで厚みを落とし、エッチングソーを通しやすくします。表側のモールドの白線が浮き出るぐらいまで、できるだけ均一の厚みになるように削りました。
第3ステップはエッチングソーの先端でモールドの薄皮を突き破り、そこからノコギリを使うように手前に引く作業を繰り返して貫通させていきます。かなりの繊細さが必要とされるので、2-3日かけて行うつもりで臨みましょう。
僕のように結果を急ぐと痛い目にあいます。おそらく第1ステップで彫った溝の深さが足りず、エッチングソーを無理やり引いたことで刃先が暴れ、プラに負担がかかって折れてしまいました。リカバリー検討中です。
このルーバーの抜きと並行して、シャシーの突き出しピン跡を埋める作業も行いました。クレオスの黒サフを薄く塗って乾かし、また塗り重ねて厚みを稼ぎ、仕上げに800番のサンドペーパーで平らに仕上げます。
フェンダーの縁も厚ぼったく見えたので、スケール相応の薄さに削り落としました。こちらはもう手慣れた作業、モーターツールの先端工具の形状と回転方向、当て方さえ間違えなければ失敗しないはずです。
クレオスの黒とグレーサフを混ぜたものを吹き、仕上がりを確認します。ひっくり返さない限り見えないし、サスペンションの影に隠れるところも多いので、完璧な平滑さを求める必要はありません。ただピン跡の存在感さえ無くなればいいんです。
- 以下、作業リストになります。
- サスペンションの整形✅
- タイロッドの置換✅
- ルーバーのモールドを抜く✅
- シャシーのピン跡埋め✅
- 左右ドアのチリ合わせ
- ドアノブ自作、キーホール
- ホイールの加工
- キャップを削り落とす
- インナーハブを自作
- 六角ボルトを植える
- ハブセンターを用意する
- 方向指示器とテールランプのモールドを埋め、平らに整形
- 前後のフェンダー裏の削り込み✅
- サイドウインドウ
- 型紙作り
- アクリル板の切り出し
- 幌パーツ
- 取っ手を自作
- 折り畳みアームを自作
- ワイパーを自作
- シートを複製
- シフトレバーを虫ピンで置き換え
- ABCペダルの自作
- メーターパネルの自作
- 塗料・デカールの調達