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ルネッサンスのポルシェ935製作記-23

さて、最大のヤマ場であるリアフェンダーのデカール貼りです。何だか見慣れないものが机の上に乗ってますが、月間モデルグラフィックスの大日本絵画から艦船模型のモノスゴイ本が出て、その作者の方の作業環境をマネて机のレベルを10センチほど上げております。
確かに指先と目の距離が近くなるので、デカールの縁の切り抜きなどの精密作業には向いているかもしれませんね。ちなみにホームセンターで売っている500円ぐらいの踏み台です。
デカールのシワ伸ばしに使う “蒸し綿棒” は、こうやって半田コテにジュッと押し当てれば簡単に作れます。昔はわざわざポットでお湯を沸かしたり、ヘアドライヤーの温風を利用したりと面倒でした。
この画像のような、カーブの内側に寄ったシワを平らに伸ばすのがいちばん厄介です。マークソフターをデカールの下に含ませ、ある程度フニャッと軟らかくなった状態で、右手で反対の外側を伸ばす感じで微弱なテンションをかけながら、左手の親指もしくは人差し指の腹でそっと押さえ込むように馴染ませています。
デカールが大きかったり長かったりすると扱いづらく、どこかに引っかけて破れたりすることもあるので、無理せず適当なところで分割したほうが良い場合もあります。
ガビガビに荒れてしまったエッジは、面相筆でタッチアップ。欠けてしまった部分に色を足してから、溶剤を含ませた別の筆で、周囲に馴染ませるように拭き取っていきます。
ようやく貼り終えた!と思ったら追加の作業。どうやら右のテールエンドは真っ白じゃなく、わずかにストライプが顔を出しているようなので、マスキングして赤を吹いてからカットしたデカールを追加しました。このような折れ曲り部分にかかるデカールは、一度に馴染ませようとせず、面ごとに時間差で定着させると良いです。
ドア前に貼るマルティニのマークは、キットのものがオーバーサイズだったのでストックから合うものを持ってきました。貼り忘れがないかどうか確認してから、次回はクリアーコートです。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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