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ルネッサンスのポルシェ935製作記-9

ポルシェ935のリアホイールの製作過程です。ルネッサンスのキットに付いてくるホイールの外径は12.7mmで、ストックの中から似たようなものを探して比べたところ、12ミリが妥当な線だろうと見当をつけました。
例によって簡単な図面(スケッチ)を描き、ジュラルミンの棒材を削り出します。使うバイトは3本、永尾研究所の『真鍮用片刃バイト』と『小さな突っ切りバイト刃幅1.3mm』。
そして残りの1本が、野村勲さんから頂いた、大事な大事な虎の子の穴グリバイトです。これを材料にゆっくり押し当てながら奥に向かって削ると、ホイールの斜めの部分が現れます。
アルミの切子が刃にこびりついたままだと、切削面に変な筋が入ってしまうので、爪楊枝などでこまめにクリーニング。注油も忘れないようにしましょう。とりあえず寸法を検討するための、たたき台となる1本。エッチングのスポークを入れてみると、もう少し奥まった位置のほうがしっくりくるかなぁ?という印象です。
それを踏まえて寸法変更した2本目、斜めの部分の角度がかなり倒れているのが判ります。向かって左の純正ホイールと比較すると一目瞭然です。
単体ではイメージが湧きにくいので、実際にタイヤを被せてホイールアーチに合わせてみました。直径は12mmで良さそうですなぁ。
ホイールの裏側も、完成後に意外と見えてしまったりするので、単なる切り落としではなく、リムの縁を別パーツで付け足すようにしました。
こちらはリムの寸法そのままに、外径を10.4mmにしたフロントホイール。ちなみに実車はリアが19インチ、フロントは15インチだそうですが、僕の場合はあくまでも見た目が優先、ホイールアーチとのバランスを見て決めています。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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