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ルネッサンスのポルシェ935製作記-2

ポルシェ935の製作記2回目は、エッチングの窓枠パーツのフィッティングです。
こちらも真鍮製で厚みは0.15mmと薄く、デザインナイフで簡単に切り離せますが、いざボディに合わせてみると、理想と現実の差に目を覆いたくなります。
おそらく経年変化でボディが収縮してしまったせいでしょう。本来収まるべきウインドウの開口部から盛大にはみ出しているので、これを広げてやる必要があります。
使う道具はモーターツールとタガネです。小さめの丸ビットで輪郭を外に広げて、タガネを横方向に引くように動かし、凹みのエッジをシャープに仕上げていきます。
レジンの材質が柔らかいので作業は楽ですが、逆に削りすぎが怖い! こうやって油性マジックでポイントを描き込みながら、注意深く進めていきます。
開口部の調整と同時にルーフの表面も整え、捨てサフを吹きました。Fウインドウ前方のワイパーの下穴も、実車とは異なるところがあったので、黒い瞬間接着剤で埋めてあります。
翌日はリア側の窓枠に取り掛かりましたが、エッチングの横幅があまりにも広すぎ、これ以上削っても収まりそうになかったので、窓枠そのものを洋白帯金でコンパクトに作り直すことにしました。
これは以前、野村勲氏に教えてもらったやり方ですが、先端にギザのないフラットノーズプライヤーで押さえ込みながら少しずつ力を加えていくことで、直角ぐらいまでならきれいに曲げることができます。
帯金の接合部は面積を少しでも稼ぐために斜めに削り、慎重に位置合わせを行ってから半田付けで繋ぎました。
比較的スムースに作れたことに気を良くして、窓の透明パーツを切り抜いて合わせてみましたが、表面のうねりや凹凸が目立って使えそうにありません。これもまたバキュームフォームで作り直すことになりそうです。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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