God Dwells in Small Things

250GTO#5000の製作再開-7

250GTOの製作記の7回目は、デカール貼りとクリアーコートです。まずはマスキングで生じたゼッケンサークルのエッジの乱れを修正していきます。
下地の白は強固なウレタン塗料なので、シンナーを含ませた細筆で赤のはみ出し部分を溶かしながら拭き取り、誤って拭き取り過ぎた部分はタッチアップ…という作業を繰り返して仕上げました。
デカールはドア前方の黄色い丸印と、ボンネット右手の黄帯だけで、数が少なくて楽チンでした。ゼッケンの黒文字はクロマテック(インレタ)の直貼りですが、筋彫りにまたがる部分が浮いていると、後のクリアーコートで縮れたり溶けたりするので、デカール同様、ナイフで切り込みを入れて馴染ませておきます。
跳ね馬のエンブレムは、前々回の紺色のGTOで好評だった洋白帯金で別パーツにしました。デカールの面積が小さくて剥がれやすいので、TRONのタイヤ用強力軟化剤で半ば溶かすように貼っています。
クリアーコート1回目は、いわゆる捨て吹き/パラ吹きと呼ばれる工程。シンナーの希釈を多くして、ボディとエアブラシの距離も幾分遠めから吹きました。これを省略していきなりドバッと吹いてしまうと、エッジに乗った塗料が表面張力で引っぱられて薄くなり、デカールもシンナー成分に耐えきれず膨張したり溶けたりするので、画像のようにしっとりツヤが出るくらいで止めておきましょう。

2回目のクリアーコートはそれから3時間後、エアブラシのニードルを手前に引き、ノズルからの吐出量を最大にして、塗膜が垂れそうな2-3歩手前ぐらいの感覚で吹き付けています。久しぶりに動画を撮ってみたのでご笑覧ください。
このクリアーコートを3セット終えて仕上がりを見ると、リアのゼッケンの一部がややヨレていました。塗料の溜まりやすい起伏の谷の部分で、シンナーに長時間晒されたのが原因のようです。幸いにもタッチアップで修正できる範囲なので、もう少し時間を置いて、塗料が完全に乾いてから対処することにします。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
Welcome to my site! The focus here is representing 1/43 hand-built model cars.
Return Top