God Dwells in Small Things

アカデミーの1/72ファントム製作記-徹頭徹尾その3

ファントムの尾翼の修正が終わったので、次はその取り付け部分をやっつけましょう。実物は金属地肌がむき出しのパネルが折り重なっていますが、キット(ジョリーロジャース版は成型色が黒ですが、見やすいようにVMFA-232 “Red Deviles”のグレーのパーツを使用)は平面に浅く筋彫りが入っただけの状態です。
まずはその浅い筋彫りを0.1mm幅のタガネで深くしてから、カンナ掛けの要領でナイフの刃先を筋彫りに沿って横方向に動かし、後ろのパネルが若干凹んで見えるように削っていきます。
削りすぎてしまったところは溶きパテのお世話になりつつ、3日間かけて仕上げました。なかなか根気のいる作業ですが、力加減のコツをつかめば、そう難しくはありません。画像の奥に転がっている超硬スクレイパーも試しましたが、この工作に限っては鋭利なデザインナイフのほうが向いてるな、と思いました。
続いて尾翼の手前、側面パネルのベコつき表現。実機の写真を眺めていると、ビスで固定されていないパネルの中央が、熱膨張かなにかでボコっと膨らんでいるものが多いです。当初はポリパテを使う予定でしたが、いや待てよ(笑) アカデミーのパーツ形状からして、エポキシパテとヘラでじっくり形を作っていったほうが、ビスや筋彫りのモールドも残せて簡単なような気がします。
サンドペーパーとサフで仕上げた状態がこちら。尾翼の取り付けに支障が出ないように、後方2枚のパネルはイジらず平面のままにしています。ノーマルのパーツと比べると、ちょっと有機的というか虫っぽい感じもしますね。
実機ではギラギラ光った状態の写真もあったので、試しにカーモデル用の糊付きアルミ箔を貼ってみたけど、1/72スケールの模型としてはちょっと悪目立ちしすぎかな?
最終的にはいつものメッキ調の塗装(トロとツヤっとグロスブラックを吹いた直後にスーパーミラーを薄く吹く)でまとめてみました。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
Welcome to my site! The focus here is representing 1/43 hand-built model cars.
Return Top