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戦前のクルマ・ブガッティを作ってみよう-30

5月の静岡ホビーショーから2ヶ月が経過して、ようやく完成が見えてきたCGMの1/43ブガッティType36。今日はメーターパネル左下にある手こぎのオイルポンプの作り方を紹介します。
まずは厚さ0.15mmの洋白線からポンプのレバーの部分を切り出します。メーターパネルの裏面にはダイヤモンドディスクで切り込みを入れ、それをヤスリで広げてスリットを設けました。
レバーが繋がるポンプの上半分は、1mmの真鍮線をドリルレースで段差をつけたものを使います。
ピンバイスに固定して、ダイヤモンドディスクで細い溝を切って…。
そのピンバイスごとフライス盤に固定して、表裏を平らに削るわけですが、そのままだと構造的にしなりが出てうまく削れなさそうだったので、スリットに洋白板を半田付けした状態で削り、ボルトを通す穴も開けました。
スケッチがラフすぎてすみません(笑) 1/43スケールではわずか0.1mmのサイズの上げ下げで、見た目もかなり変わってくるので、試しに作ってみて変だなと感じたら、躊躇なく寸法を変更しています。
ポンプの下半分は、まず縦方向のパイプをはめ込むフランジ部分を旋盤で削り、次にフライス盤で四辺をカット、最後に横方向に半田付けする真鍮パイプ用のスペースを、刃幅1.5mmのエンドミルで切削しました。
全体のパーツ構成はこんな感じです。レバーを止める六角ボルトはアドラーズネストの最小サイズですね。
レバーの先端には木片のグリップが付いているので、タミヤのエポキシパテで再現してみます。サンドペーパーで整形時にポロっと剥がれるので、瞬間接着剤をしみ込ませて固定しました。
グリップの形状が定まったところで、サーフェイサーに1-2回ドブ付けして丸みをつけておきます。仕上げはステアリングと同様、GSIクレオスのダークアース(C22)で塗りました。
ボディに仮組みしてみると、ベース部分の幅が広すぎてシフトレバー/Rブレーキのリンクと干渉することが分かったので、パイプの両端を少し削りました。
配管は直径0.3mmのソフトワイヤーの先端をピンバイスの刃に巻きつけ、リング状にしたものにアドラーズネストのボルトを通しました。取り付けはエポキシよりも瞬間接着剤のほうが便利です。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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