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戦前のクルマ・ブガッティを作ってみよう-16

1/43のブガッティT36の製作記です。今日ご紹介するのはデカール終了後からクリアーコートまでの工程です。
コクピットの後方には給油口の取り付け穴がありますが、その大きさが曖昧なままだったので、穴の直径を1.5mmに決め、キャップはアルミから削り出してみました。うーん、2枚の羽根まで一体で作るのはちょっと難しいですね。
キャップのことはいったん忘れて、給油口のエッジを裏から削って薄々に仕上げておきます。コクピットの内壁もモーターツールで平坦になるように削り、ホワイトメタルの地肌を露出させました。
この種の緊張を強いられる作業は息を詰めてはダメです(笑) 経験上、口は閉じて鼻で静かに呼吸するほうが手先は安定します。それでも2-3箇所は塗膜が欠けたり飛んだりしますが、タッチアップすれば問題ありません。
クリアーコートは車の年代を考えてラッカー系の塗料を使いました。リベット用の穴やルーバーのディテールを潰したくないので、デカールを貼った部分のみ2-3回先に吹いてから、マスキングを剥がして全体吹きしています。
クリアーの乾燥待ちの間、ブレーキドラムを試作しました。寸法は中央の円盤の直径が6mmで、冷却フィンの飛び出しが6.7mmです。フィンの溝は細すぎて旋盤では彫れなかったので、中央の真鍮パイプを芯に円盤状のパーツを4枚重ねで再現しています。
ボディに合わせてみるとこんな感じ…。この角度からは見えませんが、タイヤが浮いてベースに接地していないので、スペーサーの高さを調整して車高を見直さないといけません。
フロント側のアクスルシャフトは1.2mmの真鍮パイプを使うことにしました。隠れた真ん中の部分で分割したほうが、トレッド(幅)の調整ができて便利なので、中に0.8mmの洋白線を通しています。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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