God Dwells in Small Things

戦前のクルマ・ブガッティを作ってみよう-3

1/43のブガッティT36のホイールの製作過程を紹介します。まずは外側のリムを旋盤で削り出す様子を動画に収めたので、こちらをご覧下さい‥と言いたいところですが、ノーカットで28分と無駄に長いので、時間のあるときにゆっくり見て下さい。音もキーキーとうるさいです(笑)

もちろんここに至るまでには試作品を1-2個犠牲にし、各部の寸法を試行錯誤しています。刃物を動かすダイアルの目盛りまで具体的に決め、手順としてメモしておけば「あれ?次はどうするんだっけ?」と考えることなく、作業に集中できます。
この自作リムに合わせるスポークは、キットの組み立て済みホイールから外したエッチンツパーツ。そのままだとセンターの飛び出しに違和感があったので、フラットノーズプライヤーで平らに潰した後、自作の治具を使って角度を整えました。
右がキットの純正スポークそのまま。左が角度を抑え気味に修正したものになります。
反対に、内側のスポークには角度がついておらず真っ平らだったので、ゴム板を下敷きにしてグリグリと力を加え、ドーム状に整形しました。
内側のスポークが収まる段差を彫るには、いったん切り落としたリムをもう一度旋盤に取り付ける必要があります。そのまま三ツ爪チャックに挟むと傷が付くし、何より変形しやすいので、ABS樹脂で作ったアダプターを介して取り付け、中ぐりバイトで斜めの段差を設けました。
2枚のスポークの間に挟むセンターハブも旋盤で削り出しています。リアシャフトは出自不明の洋白パイプの太さ(外径1.45mm)がしっくりきたので、こちらを使わせてもらう予定です。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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