ボシカの356スピードスターは、歪んでしまったダッシュボードのリカバリーと、ボディのシルバー塗装まで一気に進みました。
幸いにもバキュームフォームのスペアがあったので、ボディに合わせて再度切り抜き、ウインドウの透明パーツ前縁より少しはみ出すくらいのサイズに揃えました。リアビューミラーのステイもここで調整しておいたほうが、後々面倒なことにならずに済むと思います。
黒の下地をコンパウンドと綿棒で磨きます。向かって左が吹きっ放しで、微妙にユズ肌になっているのがお判りでしょうか? 右側はほぼ磨き済みの状態で、硬質感のある仕上がりです。
フロントボンネットは曲面のうねりが複雑なので、研磨中にエッジの塗装がハゲて下地が出てしまいました。念のためにもう一度黒を吹いて、乾燥後に磨きをかけています。
シルバーの塗装は当初、『スーパーミラーを使ったメッキ塗装をラッカー系のクリアーコートでわざと曇らせて輝きを落とす』という作戦を考えていましたが、リスクオフの流れでGSIクレオスのNo.8に落ち着きました(笑)
瓶の中でダマになっている粒子を取り除くため、ティッシュで漉したものを、まずは可動部の影になる部分にエアブラシします。
しばらく経って塗料が乾いたら、全てのパーツを組んだ状態で全体を塗装します。組む時に手の脂がつくので、洗ったり乾かしたりが面倒ですが、各パネルごとの粒子の立ち方を揃えるにはこの方法しか思いつきません。