今日は工具、と言っていいのかわかりませんが、愛用のミニ旋盤をご紹介します。TOYO(サカイマシンツール)のML-210で、旧ブログのほうにも何度か登場したお馴染みの機種です。
野村勲氏がモデルカー作家を引退されるときに、刃物一式と共に譲り受けましたが、最初は何をどうすればいいのか? およそ検討がつかず、半年以上は机の上に放置したままでした。最初に作ったのは、たしか模型とベースの間に挟むスペーサーだったかな? おっかなびっくり刃物を繰り出したことを今でも思い出します。
ネットでいろいろと使い方を調べて、永尾研究所のミニ旋盤用バイトを手に入れたあたりから、自分であれこれ考えてオリジナルのパーツが作れるようになりました。
旋盤って、要は丸い筒状のものを削り出すだけの機械なんですが、これに手作業を組み合わせると、可能性はグンと広がってきます。たとえばこのアルミのフィラーキャップ。上面とコバに凹凸のあるデザインで、一体で削り出そうとするとかなり難易度が高いパーツです。でも、外周とネックの部分だけでも旋盤で削って精度を出しておけば、オールハンドで削り出すよりもピシっとした雰囲気を出せるんです!
上面の凹凸面の仕上げが終わったら、ピンバイスから外して、今度は外周よりひと回り細い真鍮パイプに固定し、前後の凸部を残すようにコバの部分を削っていきます。パイプの外周が治具になってくれるので、手ヤスリでもけっこうキレイに削れるんですよ。
サンドペーパーとゴム砥石で磨きをかけるとこんな感じです。現在製作中のPAXTON TURBINEのオイルフィラーキャップですね。
うぁ!PAXTON TURBINE進んでますね。子供の頃から好きな車でSMTSのキット持ってるんですけど
SMTSのキットにINDYCALの組み合わせですが、なかなか手強いです。プロポーションはイジってないので、どんな仕上がりになるか?自分でも予測できません。
旋盤まで使用して様々な製品を自作されるんですね。たとえばABS樹脂からタイヤを削り出したり、車高調整のスペーサー等・・・旋盤は中学校の技術室にありましたが触らせて貰った事ありません、よって自分にはムリな機械です・・・あ~・・・悲し。