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ルネッサンスのポルシェ935製作記-37

ルネッサンスのポルシェ935の製作記は本日が最終回です。まずは磨きが甘かった左右のドアとノーズの部分を追い込んでから、サイドウインドウを取り付けていきましょう。
右側のゼッケンはスポンジヤスリで表面をつや消しに仕上げてあるので、マスキングして光沢が出るのを防いでいます。ノーズは仮止めしてあった給油口を取り外してから、浅く残っていたキズをコンパウンドと綿棒できれいに消し切りました。
磨き終わったら中性洗剤と歯ブラシで筋彫りに残ったコンパウンドを洗い出し、エアブラシで水気を吹き飛ばしてからコーティング剤を塗布します。
「サイドウインドウの取り付け苦手なんだよな…。よし、次はサイドウインドウのない車を作ろう!」と決意してから作業に取り掛かります。材料は昔懐かしい透明のアニメセル(アセテートフィルム)です。
完全な平面でなく緩やかにカーブしているので、そのクセを読み間違えないようにハサミで切り出し、400番と1000番のサンドペーパーで大きさを調整、窓枠の内側ぴったりに収めました。
今回は三角窓を含めた前半分をエッチングの裏側に接着、スライド部分とリアクォーターの窓はボディ側に取り付けました。接着はセメダインのハイグレード模型用で、水道水を足して筆で流し込める程度に薄めていますが、それでも強度は十分にあります。大事なのは量をつけ過ぎないこと、あと作業が終わったら水とブラシエイドで筆をよくすすいでおくこと。僕はたまに忘れてエライことになります。
作業中に指紋がベタベタと付いてしまったので、窓枠とボディを別々に洗って乾かしてから接着しました。もし順番が逆だと、スライド部分に入り込んだ水滴が取りきれずに模様となって残ってしまい、これまでの苦労が水の泡になるので注意しましょう。
シャシーにホイールを接着し、キャッチピンや牽引フックなどの細々としたパーツを取り付けていきます。フロントフェンダーのアウトレットは、メッシュ部分をジャーマングレーで塗りつぶしました。エナメルだと余計なところにまで広がってしまってマズいことになるので、ラッカー系塗料をリターダーで薄めて筆塗りしています。
作り始めた当初は3ヶ月ぐらいで出来るかな?と思っていましたが、『人は自らの能力を1.5倍ほど高めに見積もりがち』という実験報告があるそうで、まさにその結果に近い数字(4ヶ月と1週間)で笑ってしまいます。ともあれ、長らくお付き合い頂きありがとうございました。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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